2016年06月27日
何でもドア
今日は朝からランドバンキングに関する会議。最近入ってきた新しいチームと今後どんな事が出来るかお互いに知恵を出し合う。
新しいチームはニュージーランドで不動産とそれに伴うファイナンスを得意としており業界内では知られた連中だ。
ほんとにこの業界は狭いのであまり突っ込む前にまず当社のAucklandでの立ち位置を説明して相手側の立ち位置を確認する。そうでないと後で人間関係で突っかかることがあるからだ。
誰もが一応皆ビジネスライクに仕事はするが人間関係で突っかかると街が狭いだけに余計な手間がかかる。とんでもないところでとばっちりがかかったりする。
と言うのもAucklandの街はほんとに狭い。特に業界内転職は普通であり昨日までANZ不動産部門で働いてた人が今日からBNZ不動産部門で働いてるなんてのも普通だ。
そうやって皆が若い頃から腕を鍛えて仲間を作り会社の壁を越えてお互いを信頼して仕事をして来てそれが今の彼らの財産になっている。
つまり「何でもドア」をお互いに持っているのだ。だから市場に出ない案件をどんどん取りにいける。
ただそれでも彼らも時には誰かを敵に回して戦っているわけだから、彼らの敵は誰かを予め聴いておく事が必要になる。
キーウィの場合わりとさっぱりしているけど、こういう配慮は僕らがAucklandで長いビジネスをしていく上で必要なのだ。今誰と組んでるのかで敵の味方は敵になるので注意が必要なのだ。
何故なら僕らの場合は「後から来た日系企業」であり白人キーウィではないからそこは常に一歩下がっておく必要がある。
僕らの立場は扇の要でありそれぞれのプロを繋げて仕事をしている。
それが外から観れば地元弁護士、会計士、不動産デベロッパー、銀行、証券会社等のチームであり彼らが大きく広がった扇になり風を吹かせてもらう。これで何かがあれば常にその業界のプロが対応してくれるわけだ。
そしてこのチームは個人的にも「何でもドア」がある。学校の同級生とか親戚とか様々な地元のコネがある。
個人的に困った時に相談すると「俺に任せとけ」と言って誰かに電話をする。そして問題は解決している。このあたり今まで何度も経験したけど、本当に狭い白人社会の横の繋がりを実感する。