2016年07月05日
オバマドクトリン
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オバマ氏は先月、クリントン氏への支持を表明したが、遊説参加は初めて。気温34度の炎天下で、会場の外ではクリントン氏の支持者数千人が開始の4、5時間前から長い列を作った。
オバマ氏は演説で、「勇ましい大言壮語だけでは外交は成り立たず、安全は守れない」「大統領の仕事は娯楽でもリアリティー番組でもない」と、トランプ氏を意識した発言を繰り返し、聴衆から喝采を浴びた。
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160706-OYT1T50036.html?from=ytop_top
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これは僕の個人的認識だけどオバマ大統領とトランプ氏の主張は近いものがあり裏でつながっているのではないかと思う。
オバマはイランの経済制裁を解いて彼らに自由を与えた。そして自分たちはイランに背中を撃たれることなく米国に戻れる。
トランプ氏はモンロー主義を展開して米国は米国のことだけやろうと言ってる。
オバマは弁護士時代から社会派で民衆の貧困と常に立ち向かってきた。今もその姿勢は変わらないがホワイトハウスで格差是正を大声で本気で叫ぶことは出来ない。あくまでもリップサービスの範囲内でしか出来ない。
トランプ氏は格差の是正を大声で主張している。
オバマは「トランプ氏は外交が分からない」という。けどオバマだって始めた頃は素人でありながら何とか今までやり遂げた。
特に再選がないと決まった時からはかなりうまく軍産複合体を騙して外交を進めてきた、米国と関連する世界の平和のために。
トランプ氏は外交経験はないが彼の直感やビジネスモデルはそのまま外交で通用する。曰く「それは米国の利益になるのか?」である。利益にならなければ日本駐留部隊も米国に戻すと言ってる。
ちょっと話はそれるがこれは彼の選挙ブレーンの調べが甘いのかわざとなのか、米国の奥の院ではすでに撤退先はグアムと決まっている。辺野古はそれまでの単なる沖縄利権でしかない。
ましてや辺野古のジュゴンを護るとか本気で言ってる連中はゴキブリを生かす為にスーパーマーケットの魚売り場に放つような連中である。何が優先順位なのか全く理解しないままバカやってる。
困っているのが韓国で、この国は韓国駐留米軍が統合作戦時の司令部であるが、米軍がいざ韓国から抜けてしまうと自国軍隊だけでは統合能力がなく、すでに2013年頃だったか米国が司令能力の引き継ぎをしようとしたら「ちょっと待ってくれ、あと数年」と延期になった経緯がある。
他にもオバマとトランプ氏の共通項が見つかるのはオバマが草の根出身でありトランプ氏の支援者が草の根な人々であるからだろう。
トランプ氏が支援者に従うほどオバマの考え方に近くなり必然的に二人の意見は似たような主張になる。
そこで僕が考えたのはオバマの最後の仕事としてクリントン候補を落選させることではないかという事だ。それも表立ってクリントン批判をするのではなくいわゆる褒め殺しである。
オバマが党是や公約を強く主張する度に二極化の下八割はトランプ氏になびく。
「大統領の仕事は娯楽でもリアリティー番組でもない」そう、大統領の仕事は多くの人々に夢を与えることだ。それが娯楽と呼ばれるかリアリティー番組と呼ばれるかはどうでも良い。