2016年07月15日

ゲリラ豪雨

昨日今日と関東では豪雨が半端ない。ホテルで現物を見た時は本当にもう銀色の焼夷弾が叩きつけるように落ちてきて銀の爆弾であると思った。普通に傘を差してても叩きつける雨に耐えられず足元はすでに冠水して靴はびしょ濡れ。

 

こんな時に品川駅の「低いトンネル」を車で走ってるとあっと言う間に冠水して本当に生き死にの問題である。

 

夏は30度超す猛暑でゲリラ豪雨で東京って何時からヒートアイランドになったのだろう。クーラー使えば体に悪く使わなければ命に悪い、困った街になったものである。

 

1990年代に住んでいた香港ではオフィスビルなどクーラーがないとやってけないわけで女性スタッフは真夏でも必ず会社にセーターを置いてクーラーに負けない体作りをしていたものだ。暑さに対する慣れの違いだろう。

 

そんな中今日は起業家の個人面談である。日本の法律に慣れて英語が出来る人は自分で移民局のウェブサイトにアクセスして「自己採点」をする。

 

けれどそれは蘇州の刺繍を反対側から観るようなもので相手(移民局)の視点に立ってないからポイントがずれる。

 

「その文章の意味はこうですよ、だからあなたの点数は実はこうですよ」と説明すると日本の法律文章に慣れている人々からすると「え?」である。

 

日本の法律は大陸法で条項ごとに細かく作られているがニュージーランドの法律は英国式のコモンローであり実体法に慣れてないと誤解しやすい。

 

ハイグロース(High Growth)をどう理解するか。日本から観れば素晴らしいビジネスモデルであってもそれがニュージーランドから観た時にどうなのか、ここが大事である。

 

NZの人口規模、NZから観た輸出か輸入か、現地で雇用を生むのか、そういう移民局の視点は日本のような超巨大市場に慣れている人々にはなかなか理解し難い。

 

他にもポイント計算の説明をしながらであるが、僕がいつも説明するのは「あなたはニュージーランドに貢献出来ますか?」である。

 

人によっては自分でポイントが足りてるからいけると思い、それはそれで良いのだけど、それって要するにテストに通っただけだよね、法の精神理解していますかと思う。

 

仕事が終わってたまたま同行スタッフとLINEの話になる。「日本の友達からしょっちゅう「LINEに入ってよ、常識でしょって言われてるんですよー」って話。

 

確かに日本では常識かな、それは分かる。

 

けれど英語圏で生活してて世界のSNSを観てみるとLINEはすごくマイナーである。例えば日本ではメジャーではないインスタグラムは英語圏ではメジャーである。

 

他にも興味のある方は世界のSNS比較をして頂ければ分かるが実はLINEって日本では今回上場して大はしゃぎしているが世界から観れば総資産価値、利用者数でマイナーなガラパゴスなのである。おまけに問題はこの会社、まだ安定した継続利益を出してないのだ。

 

世界にはLINEがなくても生活出来る人々がいる。

 

それでもLINEを好きならば是非ともニューヨークの5番街に行って「LINE最高!つながろうぜ!」と言ってみればどうだろう。



tom_eastwind at 19:47│Comments(0)TrackBack(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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