2016年07月17日
魔都
東京の猛暑と湿気はすごい。まだ7月だってのに今日も外気は32度でホテル内はガンガン冷房効いてるから体内温度が上がったり下がったり、頭も体もおかしくなる。
オークランドで生活していれば夏は自然の爽やかな風で過ごせるので、天気環境で言えばオークランドの方が良い。
東京の生活環境って、夏は猛暑で冬は極寒、春は花粉で中国の黄砂とかなりきついものがある。
それでも東京に住むってのはやはり東京には経済的文化的魅力があるからだ。
そして日本語の通じない国に行って知らない人々と付き合うよりも、今すでにいる子供の頃からの友達と過ごすほうが当然気持ち良い。
東京の住環境が体に与える影響はじわじわと出てくるから「言葉が通じない!」のような即席の問題ではない。
東京に住んでみればブルーシートであっても食べるものはあるし売る本もある。今の東京はアベノミクスのばら撒きで数千億円の資金が政府から民間に出て東京の街の景気に火を付けているから街が賑やかだ。
そう言えば空港からホテルに向かう夜9時過ぎの都内では幹線道路沿いのレストランの前ににタクシーを待つ客があちこちで数組もいた。なんだこりゃ何十年ぶりの景色、である。そのうち誰か1万円札を指に挟んでタクシーを停めるようになるのだろうか。
日経ビジネスの広告ではあいも変わらず高級時計の宣伝が賑やかである。リーマン・ショック後は全く出稿なかったのが、ここ2年で急激に増えた。
東京の魅力。これはもしかしたら強い人間にとっては麻薬のようなものなのかもしれない。魔都なのかもしれない、この暑さに耐えて仕事をしている人々を観ながらふとそう思った。