2016年07月19日
「日本人だ、撃たないで!」
昨日の夜で今回の日本での仕事はすべて終了、後は飛行機に乗ってオークランドに戻るのみ。
それにしても最近は欧州や西アジアでのISテロやホームグロウンテロが激化している。
日本人でも撃たれる。これでは夏場の欧州旅行売れないぞ。ISは旅行会社潰しか。
それほどにイスラム教の人々は欧州のあちこちの都市に根を張って生活をしているから欧州のどの都市に行こうといつどこでテロが起こるか分からないのでテロに遭う可能性はどこの都市も同様である。
ドイツに住むトルコ人は安い労働力として輸入されて自分たちの街を作った。他の国でもイスラム圏出身の人々が地域共同体を作っている。
彼らの中にISが浸透して白人社会差別や貧困などを訴えて若者をISに引き釣りこむのだろうが、そもそも論で言えば彼らは移民一世または一世の子供である。欧州生活が嫌なら自国に帰れば良いだけだ。
自分が選んだ土地で一生懸命生きていても地元民とは肌の色も宗教も違う一世や二世に差別があるのは当然だ。
その差別を乗り越えて自分が選んだ土地で自分がその社会で役に立つようになる。そうやって初めて地元民は移民に対して「お、こいつは大丈夫だ、俺達の側にいるぞ」となる。
ところが若者は努力して乗り越えるべき壁を越えようとせずまず自分の生まれ育ちに文句を言いそれが人殺しの理由になる。まず自分が移民であることを理解することが先だろう。まさに無責任な話である。
イスラムは欧州で差別されているというがお前らイスラムと言うだけで収容所に放り込まれたか?一生懸命働いたか?イスラムであると言うだけで殺されたか?わがままもいい加減にしろと言いたい。
日本人だって戦前のハワイやカリフォルニアに移民して一生懸命働いてそれでも差別されて戦争が始まると日本人であると言うだけで財産を奪われて捕虜収容所に叩きこまれた。
二世の子供たちはそんな両親の名誉を守り母国である米国への忠誠を誓う為に442部隊に参加して欧州戦線でドイツ軍と激しい戦闘を繰り返した。
イタリア半島上陸から始まり米白人軍が攻め落とせなかった基地を次々と潰して北上する。途中ではドイツ軍に囲まれたテキサス部隊を救出するために不可能と思われた特攻を行い彼らテキサス部隊を救い出した。
その後もフランス侵攻、ドイツが降伏するその日まで442日系二世部隊は休むこと無く戦った。
第二次世界大戦中最も多くの勲章を受けたのは白人部隊ではなく最も多くの血を流した442部隊であった。
戦後も日系移民はハワイやロサンジェルスでは移民社会が差別社会であることを承知の上でそれでも日本で生きるより機会がある、そう考えて一生懸命働き子供に教育を与えた。
ハワイ州出身のダニエル・イノウエは442部隊に参加して欧州での激戦をくぐり抜け遂には片手をふっ飛ばされたがそれでも手榴弾を投げて戦った。
復員後彼は一生懸命勉強して学位を取りハワイ州出身の上院議員となり日本と米国の架け橋ともなった。彼は自分の命を賭けて日本人の為に戦ったのである。
ISの主張は「俺だけ正しい俺だけ正義!」であるが、欧州のイスラム移住者はこれをどう思うのだろうか。
もしイスラムの教えが正しくてISが間違いと言うだけなら誰にでもできる。
しかし今の欧州のテロは誰が止めるのか?イスラム教徒は「ああ、あれね、けどあいつら違うし、イスラムじゃないし」って他人事で終わって良いのか?世界に通じないよ。
あなた達イスラム教徒が自分たちイスラム教徒としての尊厳と生命と地域社会を護るために出来る事はないのか?
日系二世は差別を受けながらも命を賭けて家族と母国のために戦った。
僕には良いイスラムと悪いイスラムの違いは分からない。けどあなた達イスラム欧州移民に何か出来ることはないのか?