2016年07月26日
八つ墓村 津山事件より
TVONEの夜6時のニュースで久しぶりに日本がトップ記事になったと思ったら神奈川県相模原市での大量殺人事件だ・・・・。なんじゃそりゃ。
ニュースでは「日本は平和な国で知られ大量殺人など長い間発生しなかったのに」とコメントされている。
最近のドイツの田舎の爆弾テロで犯人死亡10人怪我、フランスの教会立てこもりでは2人程度の死傷者と犯人射殺であるから相模原事件は数的には多い。今日のニュースの一番に来るのは「なるほど」である。
今回は一晩で約40名が死傷したわけで歴史的に思い出せば津山事件が匹敵する。1938年戦時中の日本で地元の若者が武装して地元田舎の村を襲い2時間で30名を殺して2名負傷、その後本人遺書を書いて自殺。
これなどまさに昔の日本の田舎の村構造がそのまま出て来て今読むとある意味新鮮でさえある。えー!戦前の村ってこうだったんだ。この事件は八つ墓村の元ネタである。
今回の事件も知り合いの大量殺人事件と言える。こうなると現代日本の田舎社会でも簡単に「胸襟」を開くわけにはいかんなと思う。
ただ殺人の質からすればやはりフランス教会襲撃の方が影響が大きい。イスラム教徒がキリスト教徒をはっきりと否定したわけだから信教の自由がどうなるのかって話である。
元々はイスラム過激派と欧州の軍隊同士の戦いだったのが宗教戦争に持ち込まれれば終わらない戦争になる。宗教は国家よりも強い。だれも止めようがない。これからは欧州対ISではなくキリスト教対イスラム教に変質していくのではないか。
そしてそうなることでISが生き残りの道を作っている事になる。ISだけなら欧州に負けだが対象をイスラム全体に広げれば宗教戦争に持ち込める。
負けそうなISの新しい戦略であろうが、フランスもドイツもヘンテコな人権主義で大きな問題を抱えたものである。
そう考えれば八つ墓村の元ネタになった津山事件などはまさに日本的であるなと思う。