2017年08月16日

ボードミーティング

昨日は結局真夜中過ぎに最後のメールを発信して寝て今朝は6時から仕事開始である。

 

朝のうちからお客様の移住工程表や渡航後工程表の作成をして年末までの自分の予定表作成して途中まで書いてから出社、その後昼間は外部の面談対応してと、オークランドはお盆でもないのに盆と正月が一緒に来たような忙しさだ。

 

今日は午前中にスタンフォードホテルでホテルマネージャーとの会議を一件こなして午後は弁護士事務所でランドバンキングのボードミーティングである。

 

現在建設中の住宅の第一期29軒についての進捗状況、第二期以降の建設計画進捗状況、2019年の最終的な110軒の売却終了までの予定確認など議題はぎっしりである。総工費NZD9,600万ドル(約70億円)の案件を3年掛けてやるわけで皆それぞれの視点から問題点がないか指摘しあう。

 

建設設計に関する各種許認可についてNZ政府との調整、設計図に基づいた建設会社との建設資材購入から現場で働く人たちの手配、その経費等の確認。ボードミーティングは企業で言えば役員会議でありここで最終決定がなされるのでここより後がないから一つ一つ慎重に詰めて行く必要がある。

 

そう言えば一時期オークランドの建築労働者の日当が上昇傾向だったが最近クライストチャーチの現場工事が減少傾向でクライストチャーチの労働者がオークランドに上がって来ててそのせいで上昇傾向に足止めがかかっているそうだなんて現場の話も出る。

 

また最近の地元銀行の融資に関する情報も確認する。ランドバンキングの場合地元や日本からの投資家の資金だけでなくほぼ同額を銀行からもファイナンスするので銀行との付き合いも非常に重要になる。ここは今回のシンジケートに地元大手銀行投資部門出身の腕利きがいるので情報収集には有利である。

 

そして全体予算の執行状況を確認しつつ2018年の新規開発案件の検討。リタイアメントビレッジ、レストホームの建設計画も俎上に乗る。

 

こういう時は英語がネイティブでない僕が一番苦労する。何せ次の話がどこに飛ぶか分からない。

 

たった今まで現場工事の釘打ちの話をしてたかと思えば次の瞬間には銀行相手のファイナンス交渉の現場の話、でもって次にはリタイアメントビレッジにおける地域医療ボード(District Health Board, DHB)の最近の動向などとテーマが目まぐるしく変わるから数字の単位を掴むのがややこしい。何せ彼等は数字しか言わないのに慣れているのだ。

 

つまり現場工事の釘の時の話の1は釘1本だけどファイナンスの話の1は1M,つまりNZ100万ドルになるし老人ホームの1は1部屋になる。だから最近の僕の口癖は「(数字じゃなくて」英語で話してくれよ」である。もう笑うしかない。

 

そんなこんなの会議を約2時間行った後はもう帰宅時間である。今日は運良く午前中の会議でホテルの美味しい紅茶を飲ませてもらい午後の会議の前に会社近くの店できつねうどんをかけ込む30分があったのでささっと昼飯を済ませる事が出来た。

 

昨日は昼飯が殆ど食えず夜は仕事モードで夕食も抜いてしまって今朝も朝飯食ってないので2日ぶりのお腹が温まる食い物でやっとエネルギー補給出来た。

 

僕は糖質制限しているが何も食べなければ人は死ぬという事も知っているしスーパー糖質制限すれば栄養失調になるのも理解しているので極端な外形のダイエット目的だけでスーパー糖質制限やるのはお勧めしない。

 

そんなこんなで一日のオフィス業務が終わるが、自宅に帰ればまたも作業が始まる。まずはメールの返信、早朝作業の続き、各種契約書の読み込み、日本やNZのビジネスパートナーから来ている提案の検討、そんな事やってたらもう夜の11時過ぎである。

 

日本だと夜の11時は普通なんだろうが、おっかしいな、俺ってニュージーランドに住んでるんだけど?って思ったりするが現実を変更することは出来ない。仕事があるだけ有り難いと思えである。



tom_eastwind at 11:05│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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