2017年09月09日
土曜日
今日は2件の面談を行う。今年7月からニュージーランドの銀行がCRSを導入した為にNZに銀行口座を持つ非居住者は自国の納税者番号提出が義務化された。
この為日本に居住する日本人が持つNZの口座にはマイナンバーを提出する必要が出て来た。銀行はマイナンバーを受領すると翌年日本の税務当局に自動的に報告が行くことになる。
マイナンバーを提出しなければその口座の資金移動は出来ない、つまり口座凍結される。こう言った情報の現場での動きをお客様に説明して今後どのように対応するかの打ち合わせである。
次の打ち合わせは既に渡航が決まっている方の具体的な手続きである。何時渡航すると何が必要か?日本から送る荷物や現地での車をどう手配購入するか、現地で住む場所を決めるのに何が優先順位の上に来るのか?
引っ越しマニュアルもあるけど殆どの人にとって移住は初めてでありどこから決めていけばいいかを考えるのは結構大変である。なので治安、学校、利便性、様々な角度から説明して判断する際の要素を具体的に説明することになる。
車は現在オークランドにガリバーが進出している。治安地図は地元でネットで地域ごとの事件数が出てくるので予め確認することが出来る。
学校はDecileと呼ばれる評価方法がありこれもネットで確認出来る。子供をオークランドで大学まで行かせる予定ならこの高校、欧米の大学に行かせるならインターナショナル・バカロレアを導入している学校、等など具体的な選択肢がわかってくる。
利便性で言えば東京以上に利便の良い街は世界でも少なく、ましてやオークランドの人口が増加していると言っても所詮は150万人であり東京のような利便性は当然ながら期待出来ない。
しかし田舎暮らしが好みであればオークランドは十分に田舎である。街の中心部から車で1時間も走ればそこはもう自然のど真ん中である。コンビニもなく自宅の庭を流れる小川にはうなぎが泳いでいる。
ただこの「田舎」という概念が難しい。というのも日本在住の人が考える田舎はオークランドにおいては郊外である。NZにおいて田舎というのは本当に田舎である。水は雨水だったり買い物するにも自宅から車で1時間等というのもある。
なので田舎暮らしが好きですと言ってもそれはNZにおいては「郊外」と言う認識でいた方が良い。
そして移住するために必要なのは生活資金である。これをどう確保するのか、特に住宅価格が高騰したオークランドで住宅を借りると4人家族で毎月2千ドル近い家賃がかかる。日本円で約16万円である。これ以外に生活が毎月2千ドルはかかる。
また日本人の場合は味噌や醤油やコメが必要になるが食料を自作自給は出来ないわけで如何に食料調達をするかも大事である。
永住権が取れても生活費を自前で確保出来るのか?またいずれ自宅を購入出来るのか?この点をしっかり理解して計画を作る必要がある。
等など一日ずっとソファに座って話すものだから、夕方に仕事が終わる頃には履いてるズボンが蛇腹になる。
よし、今日も終わりだ。明日以降の打ち合わせ予定と資料を確認して終了。