2017年09月11日

宝探し

やはり決断力だ。ニュージーランドでの宝探し案件。この仕事をしていると基本的に個人を対応することになるが、決断力のある人は状況判断が早い。無駄なことや意味のない拘りは持たず現実的に何が出来るのか、何を自分の目的とするかが優先順位も含めて非常に明確である。

 

だから話が早い。こちらが相手の必要な情報を全部テーブルの上に出してそれぞれの利点と不利点を具体的に説明すると、後はさっさと自分で計算してくれるから答がその場で返ってくる。

 

これが企業だと「持ち帰って検討します」となるのだろうが僕が面談するのは最終決定権者であるからその場で答を出してくれる。そして答を出したらその後にぶれない。

 

宝探しってのは僕が勝手に付けた名称であるが、何つかワン・ピースのようにニュージーランドに埋まっている宝を掘り起こすって概念である。

 

NZには色んな宝が埋まっている。透き通った青空、綺麗な空気、美味しい水、そして現実的に日本と比較して銀行が高金利、永住権を取得しての海外相続、各種社会保障、これらは個人の価値観で何を求めるかによるけど、これらに価値を感じる人にとっては宝である。

 

花粉症、喘息、アトピー、シックハウスから子供への相続、それぞれに目的は違うけど、間違いなくNZには宝が埋まっている。

 

今回の宝探し案件ではお客様の希望することが何なのかをまず明確にする必要がある。僕の仕事は相手が話している事ではなく話したい事を聴き取る必要がある。何故ならお客様ご自身が自分が何を求めているのかを上手く説明出来ないこともあるからだ。

 

これは自分の行動を把握していないのではなく、求めていることと移住で出来ることを結びつける際に自分が持っている情報だけで判断するからズレが出るのだ。

 

だから僕は相手の頭の中にある情報を読み取り、その中で古かったり間違っている情報を排除しつつ結局その人が何を求めているのかをデータを元に具体的に明確にして選択肢を提供してご自分で判断してもらう事になるのだ。

 

こういう作業も宝探しの一部である。ご本人がどんな宝を欲しいのか、それはNZに存在するのか?

 

ない時はきちんとないと言うことにしている。僕の仕事は長い付き合いになるので、ご本人が求める宝がないのに「あります」とはいえない。なのでお話をお伺いして「あ、これはNZじゃないな」と思えば「ここに宝は埋まってないですよ」とお断りする事になる。

 

あんまり商売っ気のない仕事であるが、それなりに楽しい。嘘をつかなくて良いからだ。本当の事を言ってそれで了解してくれる方だけを宝探しにご案内する。

 

移住。さあまだ見ぬ海に乗り出そっと。



tom_eastwind at 22:54│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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