2017年09月15日

王貞治元監督

東京でNHKを観てたら偶然王貞治元監督の番組。

 

台湾(中国)国籍・もっと法律的に言えば日本が統治していた、そこでは飯も食えない地域から来た父親が戦前東京に移住して商売のためにラーメン屋を始めた。日本人の母親を持ちながらも当時は国籍ルールがころころと変わりあの当時の人は大変だっただろう。

 

出生地主義をずるく使ってニュージーランドで子供を産もうとして流産して裁判所に訴えてそれでNZの裁判所が頭にきて法律を変えて出生地主義を取りやめた事もあったが、国籍は国を跨ぐ人間には本当にめんどくさい。

 

しかし王貞治にとっては親父が中国人でありそれは自分にとっての出自であるから何ら否定するものではない、そんな気持ちもあったのかな。

 

プロ野球の世界では国籍は問われない。唯一国体の野球では参加出来なかったが、それは王貞治のような国民的英雄にとっては蚊に食われたようなものなのか。

 

とにかく野球に強く真面目であり父親の国籍は日本人でなくてもその心は日本人以上であるという人物は、世間では偉者と呼ぶ。

 

同時期に活躍した長嶋さんにそういう抵抗はなかったからあの天性の明るさがあったのかと思わず考えてしまう。日本人が日本人として生まれてきて幸運!ってことか。

 

国家や国境、そして自分がどこに根っこを持つかってのは大事な問題である。うちは国際結婚だし移住もしてるし日本、香港、中国、NZと四カ国を重ねた根っこ論が日常茶飯事で発生する。

 

例えば僕と奥さんが日本語で話してて、そこに娘が日本語で話に参加するとりょうまくんが英語で「Speak English !」と言ってお姉ちゃんにぶったかれる。

 

言葉の問題って本当に価値観の問題である。何語で話すのか?

 

超めんどくせー、そう思うけどそれは間違いないからその場に合った言葉で話すしかない。

 

王貞治さんは中国語話せるのかな。てか、台湾語だな。

 

NZに移住して来た日本人はたくさんいるけど彼等の心の中の国籍はどうなっているんだろうな。



tom_eastwind at 19:11│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔