2017年09月19日

ニュージーランド総選挙

今週末の土曜日がニュージーランドの総選挙である。3年に一回の総選挙では今年初頭には国民党が圧倒的有利であったがその後労働党が党首を交代して票が伸びてきた。

 

現時点では国民党がまだ有利なようだが選挙は水物、まだ何が起こるか読めない。

 

それにしても今年は3年前の総選挙に比べればスキャンダルがなくて政策議論をちゃんとやっており良い。

 

3年前は何が何でも勝ちたい労働党が4月頃からキム・ドットコムと元オークランド市長の黒い交際、国民党国会議員と中国人実業家の付き合い、挙句の果てに移民大臣も巻き込んでビザに関するスキャンダルを次々とマスコミにリークして移民局は完全に「死んだふり」状態になって「とにかく選挙が終わるまで」何が何でも動くな、どんなビザも出すなだった。

 

移民局は元々筋の悪い組織である。ニュージーランドは政治性の透明度の高さで世界トップレベルであるが移民局だけはよくない。マオリ出身の移民大臣が空っぽのカバンを抱えて北京に飛び「誰か永住権は要らないか?おれは移民大臣だ!」とやって帰りのカバンは札束で満タン。

 

その後移民局の審査を自ら担当して違法にビザを発行した事で首になり裁判で黒。最後はマオリの政治力で懲役を逃れたがそういうヤツが今でもビザアドバイザーとしてオークランドで生活している。

 

そういう政治の空きを突いて労働党が突っ込んだのだがやり方があまりにえげつなく国民の反発を喰らって3年前の選挙では労働党が大負けした。

 

なので今回はスキャンダルなしって政策を選んだ労働党は日本の民進党よりも少しは賢い。ただ後3日で勝てるかどうかは不明である。

 

しかし世の中には常にバカが存在するわけで自分が騙されているとも知らずに元移民大臣の話を鵜呑みにする奴もいれば「労働党がNZの楽園を作る!」と、まるで北朝鮮のようなお間抜けなやつもいる。

 

相対的に言えばNZは世界の中で治安がよく自然が綺麗で法治国家で政治も綺麗であるが決して天国ではない。

 

これからニュージーランドへの移住を考えてる方も、この国を天国と思わないで欲しい。



tom_eastwind at 19:39│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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