2017年12月31日

なごり雪

今年も終わり。

 

「なごり雪」は伊勢正三の作った歌で彼は大分県出身バンド「かぐや姫」の一員であった。

 

とは言っても3人組が1970年代に大分から東京に出て神田のボロ宿で生活しながら歌を作ってたら当時の風騒に合ったのか、「神田川」とか「赤ちょうちん」が大ヒットして人気グループになり人気を集めただけだ。

 

この3人の中で歌を作る実力で言えばやはり伊勢正三だったろう。グループ解散後も「海岸通り」など次々とヒット曲を作った。

 

しかしまあ、歌は世につれ世は歌につれと言う言葉どおり、時代と歌は何時も同じような流れをしている。

 

今年も紅白歌合戦が繰り広げられるが、実はぼくは日本で大人になった頃からこの番組は殆ど観ていない。

 

と言うのも毎年末は仕事で海外に出ており元々人がベタベタするのも嫌いで録画装置もない時代だったから見ずに過ごしていた。

 

インターネットが発達すると海外でもいろんな記事が配信されるようになり、今年は安室奈美恵が出るのかとか桑田はどうするのかとかで賑わっているが、好きな人達がやっていればよい。

 

今年は久しぶりに一人だけの大晦日と正月である。そんな時に思い出すのが「なごり雪」と言う歌だ。

 

30年前、志賀高原で雪の中を走るバスの最後尾に座って、離れていくスキー場を観ながら「ああ、こんな事もあるんだな、歌そのものじゃないか」と思った。

 

気温23度、青空の広がるオークランドで年末を迎える。年末は誰が作ったルールであるか知らないのでそれほどめでたい気持ちにもならず単なる時間の区切りと理解しているが、それでも暦が変わるのだから音楽を聴く理由にしよう。

 

ビートルズとバッハと伊勢正三、さあ誰が一番か?分かるわけがない。今年も終わり。



tom_eastwind at 07:40│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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