2018年06月09日
留学ビジネスはもう終わっている
2000年当時はワーキングホリデイが盛んで毎年約4千人がニュージーランドにやって来て英語学校に半年程度通い後半は南島旅行やRestaurantなどでアルバイトをするのが一般的だった。
彼らの一部はそのままNZで就職先を見つけて永住権を取得して今に至る。
それが現在ではワーキングホリデーが2千人と半減、滞在期間も半年程度、あまり英語学校にも行かず、そしてワーホリで来る人達はあまり現地でガツガツ働こうとしていない傾向があるのも採用担当者から聴く話である。
「まるで長期の観光ビザですね、彼らの感覚は。日本で一日単位でアルバイトをして来たから、とにかく金がなくなればすぐ働いて、3日くらいでお金が貯まればまたゴロゴロするってことでしょうね」
これって1960年代にニュージーランドにやって来たアイランダーと同じではないか。
それとNZ政府の発表で今後は留学生がワークビザを取得して永住権に繋げる道は厳しくするようになった。
https://www.nna.jp/news/show/1771163
これもNZ政府による明確なメッセージだ。
「使えるヤツだけ残ってくれ。留学が終わったら自国に戻ってくれ」である。
そりゃそうだろう、国家としても成長が必要であり、外国から使えない人間を受け入れて永住権与えて社会保障するわけにはいかない。アイランダー入れてしっかり懲りたのだ。
ただまた最近インドや中国から英語学校経由でワークビザ取得、そして永住権を狙うと言うパターンが増えてきたのでこの道も塞ぐようになった。去年のルール変更で学校卒業者を採用する場合の最低賃金を設定したりしてワークビザ取得自体を厳しくして更に永住権申請も難しくした。
こうなると学校ビジネスは大変である。今まで海外からの留学生受け入れでビジネスを成立させてきたのに肝心の永住権に繋がらないならニュージーランドなんて行くものかってなる。
だもんで最近は英語学校がコースを縮小したりコース自体をなくしたりしている。
日本から英語の勉強でNZの英語学校に通う、その利点はNZの物価が安いこと、治安が良いことだった。ところが現在のオークランドは物価が高い。とにかく高止まりしている。
そんなNZにわざわざ11時間も飛行機に乗って行くか?行くならNYCでしょ。