2018年06月28日
フェイクニュース2 騙されない為に。
歴史と教養って帝国大学でも戦前は重視して教えていた。例えば東大は元々政治家や官僚を輩出するための大学であり日本の政治のトップになるためには自分なりの羅針盤を持つ必要がある。その羅針盤が歴史と教養である。
例えば昭和8年京都大学の入学試験の英語テストでは下記のような文章が出てくる。おいおいちょと待て、戦前の帝国大学って、凄まじいレベルの勉強してたんだな。
Take care to get what you like or you will be forced to like what you get. Where there is no ventilation fresh air is declared unwholesome.
(好きなものを手に入れることができるよう努めなさい。そうしないと、手に入れたものを無理やり好きにならなければいけなくなるだろう。換気のない場所では新鮮な空気が不健康であると言われてしまうように。)
日本はどうあるべきか?哲学であり過去の世界の歴史を振り返り日本がどうあるべきかを大学生が自分で考えようぜって事で、結果的に失敗したが現在の日本官僚組織よりは個人の品質では戦前の方が上質だと思う。
何故か?それは戦後の旧帝大が道徳や哲学や歴史や教養を軽んじて暗記教育に没頭してそこに答があるものと言う前提で左翼思想に浸かったからである。
従って子供の頃は神童と呼ばれても次第にその個性は切り取り削られ最後は東大でところてんになってしまい、卒業する頃には自分が何を目指していたかさえ忘れてしまう。
本人は覚えている積りだけど、まさに上記の英文のように換気のない場所で長く生活をしていたから子供の頃に吸っていた自然な空気を忘れているのである。
だから官僚になって現金受取はブラックだけどノーパンしゃぶしゃぶはOKと自分たちだけで基準を作った、それが世間からどれだけ外れているかも理解しないまま。
歴史的に言えば戦時中にインパール作戦でビルマで多くの兵を餓死させながら牟田口など高級将校連中は自分たちだけ毎晩昭南島(シンガポール)で芸者を上げて飲めや騒げをやってて、戦後これが暴露されると牟田口などは必死の抵抗をしたが事実は事実で、部下が死にゆく中、配下の師団長による抗命も公表されて事実は確定した。
別にノーパンがどうこうとか芸者がどうこうとは言わない。必要があれば騒げば良い。ただそこに哲学はあるのか?一国の政治を司る人間として矜持はあるのか?
ただこれとは別に一般人でも目の前で起こっているのが事実かどうかを調べる方法はいくらでもある。それはクロスチェック、つまり情報の交差確認である。
例えば「火星人襲来」の時は落ち着いた人は新聞でラジオ番組をチェックして「あ、これはドラマだな」とか、他のラジオ番組にチャンネルを変えて「何だ、どこもやってないな」と分かる。
他にも「火星人襲来」では米国の具体的な地名が出てたのだから、そこの警察に電話すれば分かる事で、要するに情報のネタは素人でも取れるのだ。
これはインターネットが発達した現代でも全く同じであり、クロスチェックは常に可能である。
だからまずニュースがあればネタの発信源、発信時間、発信者をチェックする。それから発信源、つまり一次情報を確認する。発信時間を確認する。そして最後にその記事はどこが発信しているのかを観る。
例えば最近の新聞メディアで言えば朝日や毎日は完璧に左寄り、ハニートラップに引っかかったのが相当数いるのだろう。
逆に産経や読売は右寄りであるから朝日を読んだらすぐに読売を読んで毒抜きする必要がある。それでやっと真ん中、真実に近いものが観えてくる。
例えば高速道路で事故が起こった時は客観的な証拠があちこちにあるので真実に近いものが報道される。しかしそれが夜中のアパートで女性が殺された、これだけでは何が真実か分からない。
古い話で言えば1997年3月に渋谷道玄坂で起こった「東電OL殺人事件」である。あれなどは今も真犯人が見つかっていないが事件の背景を考えれば相当に根が深そうであるから何が真実なのか何時まで経っても出てこないのかもしれない。
しかしクロスチェック、証拠の再審査をやれば少なくとも犯人でないことは分かる、そんな事件だった。
いずれにせよフェイクニュースは自分が引っかからないだけの世間常識と、世間常識から外れた自由な発想が必要である。テレビや新聞が公表した「大本営発表」は健全に疑うべきだ。