2018年07月31日
「スノーマン」ジョー・ネスボ
ジョー・ネスボの2013年作「スノーマン」を読了。ネスボは一気に読まないと筋道も話の流れも主な登場人物を把握するだけでも大変だ。なので毎週届く日経ビジネスを後回しにして上下2冊を週末に読む事にした。
それにしてもノルウェイってのはまだまだ社会主義的な感じを受ける。大手企業にしても突き詰めれば政府が何らかの関わりを持っているし、医療・教育は社会主義者に支配されている。
こりゃニュージーランドと良く似た構造であるが、2013年、つまりこの本が出版された年の総選挙でいくらか緩和されている。
高税率高福祉、最高税率は55%だけど福祉は充実しているよ、それが少しづつ税率を下げて政府に頼らず自分で考えてねという方向の曲がり角にあるようなフィンランドのオスロとベルゲンを舞台にしている。
今回は旦那も子供もいる普通の家庭の主婦が行方不明になるところから始まる。ただ行方不明と言っても8割は帰って来ており今回もなにかの理由があってちょっと外に出たのではと思われてた。
しかし近隣を探しても知り合いに電話しても全く消息が分からず警察に通報する。行方不明になった家の雪だるまは外ではなく中を観ていた。
ここからスノーマン(雪だるま)の長い物語が始まる。上下巻で約800ページ。
tom_eastwind at 16:54│Comments(0)│
│諸行無常のビジネス日誌