2018年09月03日
NAURU
南太平洋諸国の首脳会談がナウルで開かれている。共通言語は英語。目的はイスラム圏から小舟でやって来た難民対応である。
欧州では難民受け入れに様々な議論がある。豪州は基本的に難民を受け入れず周辺国にカネを払って引き取ってもらっている。今回の会議では今後どのように対応するかである。
移民政策は本来産業促進や貿易促進の為であり困っている人を助ける人権センターではない。ここを勘違いしている人が多いけど、移民政策の基本は国家の繁栄である。
ところが世界には「可哀想な人を助けよう」という発想があり、何だか難民は全部受け入れろとかやってるけど、それは違うだろう。
今、目先で水を求めて食料を求める難民に水や食料を与えるのは人道的にありだ。けれど彼らを自国民として受け入れて永住権発給?これはまた違うレベルの話だ。
それでもニュージーランドは毎年一定数の難民をアフリカから受け入れている。これは受け入れ側がしっかりしていて同じ民族が同じ言葉で受け入れてオークランド社会に根付かせる作業をしている。つまりキーウィ文化を教えているのだ。
だから彼らは自民族としてのわがままは言わずオークランドの社会生活に馴染む。これがいきなり数百人も入ってきたら必ず自己主張が出てくる。
ナウルでは難民対策をどうするか、ジェシンダ首相もウィンストン副首相も豪首相と共に頭を抱えている。
難民を取り敢えず近くの島国に入れて収容所だろうが飲むものと食えるものを与えつつ、さあこれからどうするか?
欧州に比べればまだ楽な方だ、陸続きでない島が一杯あるのだから。
ナウル、当面は食料と水を与えてその後は欧州の動きに追随するしかないだろな。
tom_eastwind at 21:32│Comments(0)│
│諸行無常のビジネス日誌