2018年09月19日
1893女性の参政権
今日はニュージーランドで女性の参政権導入125周年記念だ。当時のNZは様々な社会制度を北半球より早く効率的に導入していた。
その中でも女性の参政権導入は世界で最初と言われている。
当時の西洋社会では、女性は料理洗濯子育てが出来れば十分、政治のことなど女が知らなくてよい、だから選挙権も不要、こういう考え方が男性の中で主流を占めていた。
それに対して英国に生まれ子供の頃にクライストチャーチに移住して来た女性活動家ケート・シェパードが「ふざけんな!そんな事考えてんのは男だけだ!」と立ち上がった。
多くの仲間を集め3万人の署名を集めて議会に提出した。しかし決議をする議会は男性ばかり、それも「女は政治に首を突っ込むな」派閥である。
それが何故法律として成案したのか?
ここから先は真偽の程は定かではない裏話だが、議会開会日の朝、それぞれの自宅から愛する旦那を送り出す奥さん達がそっと耳元で「この法案通さないと今日の夕飯抜きだからね」とか「今日からベッドは別になるからね」とか脅かしたそうだ。これもケートの知恵である。
そして議会が開かれる。議員はまさか女性がそんな裏工作をしていると思ってもいないから自分だけは女性の参政権導入に賛成しよう、どうせ俺一人が賛成しても反対派が多いし法案は通らない、そして俺は家に帰って温かい夕食を食べることが出来る、そう判断したのだろう。
ところが蓋を開けてみると誰もが賛成、あれよあれよと言う間に法案が成立してしまった。これには議会の男性議員が一番びっくりしただろう。
まあそういうことでNZは当時「実験国家」と呼ばれるほど様々な社会改革を行ってきたが、裏にはケートのような女性がいたという事だ。
ちなみにケートの写真は今も国民に向けて大公開されている。どこで?10ドル札の肖像として映る女性としてだ。