2018年09月30日
沖縄県知事選挙
玉木ダニー氏が当選。前知事の弔い合戦と言えば本土では格好良いが果たして沖縄でどれだけの効果があったのだろうか。
それよりも本来は自民党である稲嶺元知事のもとで働いた翁長前知事は保守であった。その保守思想は玉木ダニー氏に引き継がれている。
ダニー氏は基地の海外移転を要求する。これも今までの政権の方法でありこうして予算を受け取り沖縄は豊かになる。ここが沖縄式保守である。名を捨てて実を取る政策だ。
沖縄の米軍基地がグアムに移転する話は元々から米軍側にある。日本の領土で細かい事言われるより飛行機でひとっ飛びのグアムに移転したい気持ちだ。
しかしこれを本気でやると沖縄からしたら「ゆすりネタ」を無くすわけでこれは困ったものだ。第一嘉手納基地が移転することは現時点では考えられない。そうなると今までと同様に表面は基地反対と主張しつつ同時に日本政府に対しては全ての県が平等に基地受け入れをすることを主張することになる。
自民党が主張する保守思想は県民に浸透しなかった。デニー氏の保守のほうが沖縄の人に受けた。
ただここで明確なのは沖縄の人は昔と違い経済活性化を肌で感じている事だ。今の沖縄には仕事がある。大事な大家族が守ってくれる。国家から降りてきた様々な補助金で新しいビジネスを立ち上げた。
40年前の、東京に支配されていた沖縄とは違うのだ、沖縄海洋博では本土建設会社だけが儲けて利益は東京に持って帰り現地はゴースト・タウンと化した。
あの時の国道58号線の景色は今も忘れられない。狭い道路沿いに並ぶバラックの崩壊後。入り口がどこかも分からず建物は崩壊して完全に立ち入り不能になっていた。
そう考えれば今の沖縄は体力を取り戻したなって思う。
玉城デニー知事がどのような沖縄保守を構築していくのか、その過程で自民党とよりを戻すのか、それともオール沖縄を強くしていくのか。まだまだ目が離せない沖縄県政である。