2018年10月07日
道徳自警団
先日の記事とちょっとかぶるが、ある漫画家が世田谷区のイベントに呼ばれた時の対応の杜撰さに「これ、おかしくね?」とネット発信したら漫画家に忖度する道徳自警団がうじゃうじゃと出てきて、それでも世田谷区担当者の上司がすかさずお詫びをして何とかその場は収まったようだ。
https://news.careerconnection.jp/?p=60510
しかし自警団は日頃自分がいろんな事で差別受けたりむしゃくしゃしているから積極忖度で「上司じゃねーよ、担当者誰だ?」とこの時点ですでに暴力的。
結局自警団は「叩いても文句言われない奴見つけると徹底的に叩く」のである。その背後にあるのは社会に対する怒りであり自分に対する不満である。けど自分の姿は決して表に出さない。あくまでネットの中だけである。
これはレストランへの「叩き」も同様である。相手は客商売、どこで誰が観ているか分からないから店側としては平身低頭するしかない。食べログの批判の多くは「叩いても相手が逆らわない」事を前提にしているから書きたいことが書ける。
冒頭の漫画家がネット世界で文句を言うのも今の時代らしいし世田谷区も上司にお詫びをさせて公式サイトでも「謝罪文」を掲載したとのこと。役所にしては随分手際良いなと思ってたら区長が保坂展人氏。
あ、なるほどなと思わせる展開でした。
それにしても道徳自警団はこれ以上やると日本では「名誉毀損」や「プライバシー侵害」というれっきとした犯罪になるよ。
だから「叩いても文句言われない奴」が日本の法律を背中にして本気で反撃してきたら、やられるのは自警団の方だから。だって警察はその気になれば誰がネットで発信しているか突き止めることが出来る時代だから。
tom_eastwind at 21:17│Comments(0)│
│諸行無常のビジネス日誌