2018年10月08日

中国人のお酒遍歴




オークランドで中国人の横暴さや南島でレンタカー事故を起こして地元の子供を殺してしまうとか、何かとお騒がせな中国人。

 

そう言えば10年ほど前かな、「魚釣島(尖閣諸島)は中国の固有領土である」とニューマーケットの屋外広告が出されたりした。(後日撤去された、効果ないと思ったのか広告費用払うスポンサーがいなくなったのか不明)

 

ところが地元キーウィの抗議が中国人に向くとすかさず「私たちアジア人は〜」と言い出す。おいおい地元キーウィが抗議しているのは「中国人」に対してでありアジア人全体ではない。

 

なのに中国人は自分が守勢になると身の回りにあるもの何でも使う。それが「私達アジア人は〜」である。尖閣諸島では日本を抗議しフィリピンとも領土問題抱えているわけで「私達アジア人は一枚岩ではない。各国ごとに国民の行動原理も危機対応も違う。だから一緒にしないでくれ」と言いたい。

 

その中国であるが、今は赤ワインを飲む人口が激増している。もうちょっと良いお店に行けば赤ワインを薀蓄を垂れながら飲むのが美味しいようだ。

 

時代は変わったなと思う。

 

僕が香港で生活していた1990年代、赤ワインどころか白ワインさえ飲まれず周りの中国人からはきっぱりと「中国には美味しいお酒がたくさんあって自由に組み合わせて飲める。何故外国の酒をしゃちほこばって飲む必要があるのか?」

 

だから当時の香港にあるイタリアレストランはどこも苦戦してて、出店してはすぐに業態変換などやっていた。

 

僕はその頃から美味しいピザやパスタや肉料理を食わせてくれる「ちむとん」のレストランに通いワインに合わせて楽しんでいたものだ。何より中国人がいないから静かで良い。

 

ところがその中国が何時の間にかワイン消費大国になっている。外国でも中国人がワイナリーを買収してせっせと中国に能書き付けて送っている。

 

そう言えば昨晩のニュースで去年中国人が買収したNZ水製造販売会社が中国向けのラベルに「この水は地下200メートルから取水した純粋な水である」と書いているのだけど、事実は約35メートル程度の場所から取水しているだけだ。

 

ニュースでも「いやさ、NZの輸出を伸ばしてくれるのはいいけど嘘はやめようよ」と記者が聴くと責任者は「ラベルを貼っているのは事実だけどまだ輸出も販売もしていない」と開き直る。

 

じゃあラベルを貼り替えるのかと聴くと「それも視野に入れているがなにせまだ輸出してない段階でどうこう言うのは早すぎる、もう忙しいからさよなら」と半ギレ。

 

こうなるといくらワイン大国で作ったワインでも中国人がビジネスに参加していればこういう権謀術数は常に「あり」で、よほど注意して仕入れる必要がある。ただしそれは飲む方に知識がなかった場合だ。なにせワインは一旦腹に入ったら証明のしようがない。

 

輸入商はメーカーワインの瑕疵を徹底的に調べて少しでも値段を買い叩く。同時に中国で売る際は相手に応じた「適切な」説明をすることで輸入商の利益を最大化する。

 

中国のワインビジネスはこれからも安定して伸びていくだろう。

 

1990年代までは欧州人の飲む気取ったワインを馬鹿みたいに高い値段で買うなんてありえなかったが中国経済のここ10年の発展とともに中国人が上海にある天井の高い薄暗いイタリアンレストランで仲間とワインを飲みながら、ふと思い出すことがあった。

 

「あれ?これって俺たちの祖先が1900年代初頭に上海租界でやってなかったか?」

 

そう、先祖戻りである。



tom_eastwind at 10:28│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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