2018年10月17日
信濃の蕎麦
“”信州信濃の蕎麦よりも、、私しゃあなたのそばがいい“
ずいぶんと艶っぽい唄であるが、現在の30代以下でこの唄を知っている人は少ないだろう。
こういう唄は昭和後期までは落語の演芸場などあちこちの賑やかな場所で聴くことが出来たが最近はその存在さえ知らない人が多い情歌である。
“信濃の蕎麦が旨いと言っても、それより私はあなたのそばがいい”
こういう、何かそこにあるものを絡ませて恋を唄にするのは色気のある話だ。
何だかお座敷に上がって日本酒を呑み三味線を弾いてるうちに即興で作り上がる唄である。だから作者不明な唄が多いが誰か粋筋の作った唄だろうのはその仕上がりの上品さにある。
“恋に焦がれて鳴くセミよりも鳴かぬホタルが身を焦がす”
現代人は携帯電話やパソコンで忙しい毎日を送っているわけだが、たまにはこういう情歌を忙しい時間の合間の5分で良いから携帯電話やパソコンからアクセスして往時の人々の気持ちに触れるのをお勧めする。
tom_eastwind at 14:02│Comments(0)│
│諸行無常のビジネス日誌