2018年10月21日

ペンは剣よりも強し





ジャマルカショギ記者がイスタンブールのサウジ領事館内で殺されたのを早期に認めたのはサウジアラビアの判断と言うよりも米国からの強力な忠告があったからだろう。

 

そうでなければ独裁国家であるサウジが「ごめんちゃい」を言うわけがない。

 

しかしまあ馬鹿な話である。記者一人を殺して自分がやばい立場に置かれるよりも相手とよく議論をして相手の主張も認めた上で「しかし私はこちらの道を行く」と言えば良いだけのことだ。

 

最初から計画的犯行だったのは分かっている。殺害後に被害者と同様の服を着せて如何にも無事に出ていったように見せかけ、あくまで知らぬ存ぜぬが通用すると思ったのだろう。

 

さて次の段階はMBS皇太子が殺害指示を出したどうかだが、これは違う視点から観れば分かる。今回送り込まれた連中は殺人のプロで10名以上実行部隊がいる。

 

彼ら実行部隊からすれば皇太子が「生きたまま連れ返せ」と言えば勿論そうするだろうし「殺せ」と言われればまぶたをぴくっとも動かさずに殺す。そんな連中が「指示」を聴き間違うことはない。

 

ただ現時点でMBS皇太子を「落とす」わけにはいかないので、誰かサウジ高官が贖罪羊になるのだろう。

 

今回の件はまさに「ペンは剣よりも強し」を如実に表わしている。そして現代社会の発達したネット監視網が見事に稼働していることも。

 



tom_eastwind at 17:31│Comments(0) 諸行無常のビジネス日誌 

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