諸行無常のビジネス日誌

2019年02月07日

市民権と永住権

最近の問い合わせでよくあるのが市民権と永住権の違いである。

 

「果たしてニュージーランドの市民権取得に永住権以上のメリットがあるのか?」

 

これは守るものが何かによって答えが違うと思う。例えば僕の場合で言えば家族を守らねばならない。子どもたちの生活ベースはニュージーランドでありNZ国籍を所持しているからだ。

 

この状態でもし僕が国外退去を食らったら子供と一緒に生活が出来ないし生活基盤を変える必要がある。だから市民権が必要だ。市民権を取り日本の国籍を離脱すれば強制退去は使えない。

 

最近は豪州に長く住む中国人ビジネスマンが豪州の永住権を剥奪され海外出張している間に国外退去が決定、知り合いの政治家に依頼するも外交の問題なのでどうしようもないとか起こっている。

 

こうなると普通の日本人は「だって僕、悪いことやってないもん,だから大丈夫だもんね」となるが、国家間の外交においては何が事実かではなく国家が何をやりたいかが問題である。

 

そして永住権は当該国政府が何時でも剥奪出来る。剥奪された後の本人は自分の国籍国に戻るしかないしNZには最低でも2年は再入国出来ない。おそらくもっとだろう。自分がNZで築いた基盤はゼロになる。

 

だから自分の生活の基盤が日本でも構築出来て子供が日本に馴染むことが出来て居住地の健康保険や市民税を払い所得税を払う余裕があり相続の際に現金納付が出来れば日本という選択肢もあるだろう。

 

何だか永住権と市民権の比較って言うと、日本の市民権の良さとNZの市民権の良さを比較して「日本のほうが世界で通用するから、日本の市民権のほうが〜」という人もいるが、市民権を持つことは当該国の義務も果たすことだ。

 

その義務の重さやこれから30年間の二カ国の教育、社会保障、経済成長、暮らしやすさ、そういう動向を理解した上で言ってるのかって話である。

 

学校の試験じゃあるまいし物事を一面から観ても正しい答えは出ない。



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2019年02月05日

居酒屋

しかしまあこの業態の店がここ数年で増えたな。ざっと計算しても2倍ではないか。そして特徴は日本人オーナーが直接経営している店が目立つことだ。

 

日本で料理の勉強をしてオークランドで修行してから独立するとかである。

 

僕が居酒屋形態のお店をやってた時は地元の人に居酒屋の概念がうまく伝わらず現場では苦労したものだが現在はすっかり定着して、安くて美味しいメニューの豊富な店と理解されている。

 

刺し身はまだまだ苦手なキーウィもいるが鳥の唐揚や枝豆、牛肉料理はすっかり馴染みになっている。

 

なので居酒屋業界はきちんとした味、雰囲気、サービスさえあれば賑やかな業界である。

 

住宅業界も同様で2年前の爆買いが終わっただけで市場はあいも変わらず手頃な値段の不動産を探している。

 

もともと僕は2年前から「こりゃバブルだ、そのうち沈静化する。けど大きく壊れることはない、2割引きの価格調整だ」と推測して公言してきてたので不思議ではない。

 

居酒屋も含むレストラン業界も同様で、一部のレストランの大成功を見た外国のレストランが殴り込みを掛けてきたが、彼ら外国人はNZのし上の小ささを分かっていないために新規出店が相当控えめになった。

 

ここ2年で出来る高層オフィスビルディングは一階にカフェがあるし古いビルも改装で対応している。つまりオオバコで稼ぐ時代が一巡してこれからは質の時代に変化を始めている、その間をカフェが成長しているのが現状である。

 

そのように時代は大きく変化するしビジネスの内容も細かく変化する。ただこれは自分で手がけてないと分からないのかもしれない。



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2019年02月04日

風見鶏移民局またはヒラメ。

昨日の夕方のニュースである移民家族が移民局に永住権申請を拒否されて今年7月までには退去することという命令が出た。

 

https://nzdaisuki.com/news/general/3447-2019-02-01-2

 

詳細は上記記事にあるが、問題はこの決定は理屈も何もない単なる移民局担当者の判断でありやってる本人だって分かっているはずだってことだ。

 

この家族がNZに移住して来た時はLTBV,起業家ビザを申請した。当時のポリシーは雇用と売上が大事だった。そしてこの家族は一生懸命働いて雇用も売上げも伸ばした。

 

なのに何が問題だったのか?それは同じ規定の隅っこに書かれてあり当時は見向きもされなかった「NZ国家への貢献」である。しかし起業家ビザ枠が作られた当時はNZの赤字企業を黒字にするとか雇用創出、そして売上を伸ばして消費税やPAYEを払えば良かった。だから申請する人は自分で考えていけると思って起業家ビザを申請した。

 

つまり家族は自分たちが起業家ビザを取得した時に移民局と約束した内容を守れば良いと考えていたが、移民局は後出しジャンケンのようにルールを変えてきて今回彼らの申請をはたき落としたってことだ。

 

法の不遡及という原則がある。未来に作った規則を過去に遡って適用してはいけないという事だ。

 

けれど日本人の多くが勘違いしているがNZの移民局は世界からの移民希望者に対して平等に扱う場所ではない、あくまでも移民局がビザの発行を通じて経済発展をすると言う為に活動している「販売促進局」であることだ。

 

そしてその経済発展の方法は政権や民衆の声で大きく動く。決して正義や平等からではない。だからNZに移住したい中国人に合わせて制度を作った。

 

なので国民党時代に起業家ビザを作った時は中国人が相当数利用した。ところがこの枠で入って来た中国人が良からぬことをした。そこで起業家ビザで入国して来た人々には永住権の発行を実質的に止めた。

 

本来なら彼ら外国人の為に門戸を開いたわけで、ならばもう少し個別の事情を配慮すればよいものを、全員を「落とすための審査」に切り替えた。

 

あまりに単純すぎないか?とは思うのだが移民局自体が下っ端の部局でありお上が決めた事にはさからえない。落とす比率は98%、これでは何のためにこのビザを作ったのだと思うが、これが世の中の現実だ。移民局はNZの経済発展部門なのだから。

 

それにしても家族、あと一年早く来てれば永住権は取得出来た。何時も言うことだが、ビザはとにかく後ろから追っかけてくる。だからこそ「ビザは取れる時に取れ」という話になるのである。



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2019年02月03日

いつが幸せだい?

それは今。年を取れば取るほど人生は楽しい。今の医学なら肉体は100歳まで生きても毎日新しい知識が身に付くからその知識で人生を楽しめる。

 

但し、毎日世間に文句を言って何も学ばずにいればそんな退屈な人生はない。退屈とは自分が学ばないことの言い訳であり何も生まないのである。

 

そして自分のためだけに生きている人は何かが常に不足しているが御本人は何が不足しているか具体的に分からない、ただ何時も脳内に何か不安があるだけだ。

 

僕が人と会って話をするのが仕事のため、長生きしつつ人生を楽しむ人を尊敬しながら観てきたし、まだ若いのに何の努力もせずにだらしない生活をしている、というか流された人生を生きている人も観てきた。

 

“おもしろきこともなき世を面白く、すみなしものは 心なりけり”

 

そうやって考えてみると人が生きるのは自分の心次第、ならば周囲がどうであろうと自分の考えで生きて「今が一番幸せだ」と言えるのが一番幸せだ。

 



tom_eastwind at 21:20|PermalinkComments(0)

2019年02月02日

2019 ランドバンキングの次

201812月末の第三四半期報告書が上がってきた。当シンジケートで全体で約113軒の自宅建設計画で、これを4期に分けて建設しているのだが、すでに第一期の建設終了分は完売、第二期もまだ建設に入ってない分も含めてほぼ売り切れ、第三期もまだ地面しかないのに半分くらい売れてる。

 

やはりこの理由は低価格住宅であること、仕事が正確に進んでいることだろう。日本だとこんな無駄なことに時間かけやがってとなるがNZではかなりよく出来たシンジケートである。今回の総事業費は約90億円であり価格競争がないので3年前に見込んでいた利益率よりも高いものが取れそうだ。

 

NZ政府からはすでに次の開発計画の話が来ており(最終的に6千軒の住宅建設予定)順調に進んでいる。

 

なんかこう書くと良いことばかりに見えるが実際にはここ5年本当に苦労の連続であった。まずは開発許可を政府から取り付けるところから入り建設会社を上手くまとめて何もないところから組み立てていき、その間にも相手を信用しつつ何が試金石なのかを真剣に考えぬいて。

 

白人チームの仲間の中で僕が唯一ネイティブでないアジア人であり専門知識もない中で書類を自宅に持ち帰り夜中まで読んでいた。あるときなどふと気づくと宅地開発地図の上下を逆にして読んでた事もあったが翌日は知らんふりしてまた会議に出席してたものだ。

 

他にもオークランドでは何時も誰もがやってないビジネスを切り拓いてきた。

 

楽しかったなんて到底言えないけど、それでも何でもかんでも公開してやってきたからとりあえず後悔はない。

 

さあ、次は何をやるか、である。2019年、これからまた11ヶ月が続く。

 



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2019年02月01日

社会主義の時代

去年後半から急に仕事が増えた。それも、どれも重い仕事であり緊急突発的に発生するし、一回の対応で終わらないのでどうしても神経を使う。そのためにブログを書くような気持ちになれずに1月末まで過ごした。

 

今まで書いてきたブログはどちらかと言えば自分が俯瞰しての意見だったがここから先は俯瞰ではなく直視をしていく時代になったような気がする。

 

社会主義の時代が来たのではないか?つまり政府が民主主義と憲法を無視して自分たちが国家の代表として国民を従わせる、無知蒙昧は政府の言うことを聴いておけばよいのだ、おれに逆らうな。

 

それも世界の大きな国がどこも続けて力強いリーダーをG20などに送り込み本当に高い意味での会議と合意が成されて、それまで民間の案件に直接手を出すのは控えめだったのが、積極的に直接行動に出始めた気がする。

 

さあ世界大戦の前のきな臭さがしてきたぞ。

 

 



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2019年01月01日

テロの時代

西洋の話ではない、日本の話である。101日の原宿でまた無差別テロが起こった。

 

これは数年前から指摘していることだが日本のテロは秋葉原事件あたりから若者の日本社会に対する絶対的不満から発生している。

 

戦後の日本は長い間人々がほぼ平等に生活して来た。今の若者もそういう話をを聴いて育ってきた。

 

しかし実際に自分の先輩や自分自身が社会に出てみるとそこではほんの一部の若者と多くの老人が社会生活を享受しているだけでそれ以外の多くの若者は正社員になれず安定した仕事につけず、結局差別社会の底辺に押し込まれたことに気づく。

 

昔であれば若者が社会に出れば最初は給料が安くても一生懸命働いていればそのうち昇給して結婚も出来て自宅を買い部下も出来て60歳になれば退職金を貰って悠々自適な生活が出来るはずで、それが社会契約だと無言の契約が出来ていた。

 

それがいつの間にか社会から一方的に契約破棄されて、人生100年の時代だと言うのに今が20代でこれから70年も誰か成功者の為に自分がまるで彼らの目に入らない幽霊のように尽くしていかなければいけない。

 

一体こんな人生って何だ?社会に出た時点から死ぬまでの道が見えてて、それが真っ暗と言うなら何で日本の法律を真面目に守って生きていく意味がある?

 

それよりは今ここで人をぶっ殺して、あとは屋根付き3食付きの刑務所で過ごすほうが余程気楽で良い、そう考える人間が激増してもなんの不思議もない。

 

そう、日本が二極化すれば平等は消え去り一部の成功者と多くの「そうでない人々」との食べ物や命の奪い合いになるのは何時の時代も同様なのだ。

 

戦後の日本は成長期においても人々の平等を重視してきたから犯罪が少なかった。何も日本人の特性ではなかったのだ。

 

これからの日本で起こるのは急激な治安環境の悪化である。

 

街を歩いていても何時テロの対象となるか分からない。自宅でじっとテレビを見ていても何時誰に狙われて夜中に忍び込まれるか分からない。

 

今までは「まさか私が?」と思っていた事が、そうまさに現実になるのだ。

 

今回の竹下通り事件は単発ではない。まさに始まりなのだと考えた方が良い。なぜならこれは今の日本の差別社会に対するテロリストの抵抗でありこれからも日本が二極化する限り止まることはないからである。



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2018年12月06日

火のないところに煙は立たぬ

昔はよく使った言い回しであるが現時点でこの言い回しを使っている人は余程情報不足かマッチポンプである。

 

今の時代は予め攻撃対象を絞り込んで、まずは煙を立てる。そして他人のようなツラをして「え〜、そうなんだ、怖い〜」とか言いながら「けど、あんたにも悪いところがあるんじゃないの?火のないところに煙は立たぬって言うからね」とやる。

 

インターネットが発達した現在では、自分で煙を立てておいて別人の顔で火を点けることが出来るし、実際に多くの場面でそのようなことが起こっている。

 

だからネットを日頃使わない人はこういう「騙し」には十分気をつけた方が良い。

 

火のないところに煙を立てる理由。それは、それで誰が儲かるかを考えれば良い。ライバルを排除したい人物。強い劣等感で誰かに恨みを持っている人物などだ。

 

これは本来書き込みの文体を読めば分かるのだが、インターネット上で読んでいると本を読むのと違い双方向通信に慣れてないから分かりにくい。

 

また書き込まれた内容に関する専門知識がないとこれも判断基準と試金石がないから分かりにくい。

 

だから自分が分からないと思ったら煙の文章も火の文章も無視することだ。例えば皆さんが興味のない本を読まないように無視するのが一番である。所詮は便所の書き込み、コンビニのエロ本と思えば良い。

 

古い諺のみを盲信して今の時代の変化についていけなければあなた自身がトラブルに巻き込まれるだけだ。



tom_eastwind at 18:50|PermalinkComments(0)

2018年12月05日

出戻り社員

昭和の日本の大手企業では卒業後一旦会社に就職すると永久就職であり定年まで転職は例外である。会社を辞めて転職するというのはそこに残る社員からすれば「裏切り」であった。

 

転職がある程度社会に受け入れられるようになったのはバブル崩壊後に成果主義などが導入されてからだ。

 

それまでの日本社会では会社主催の運動会というのがあった。社員とその家族を呼んで秋の天気の良い時期に小学校の校庭などを借り切って大きなテントを張り一日中賑やかにやる。これは会社経費。

 

目的は永久就職をした社員同士に仲間意識をもたせ更にその家族が自分の旦那の働いている会社を知ってもらうためであった。

 

もちろんこれはある程度の規模の会社でないと開催出来ないが、中小企業でも花見や飲み会などで社員と会社、そして家族との繋がりを強める事で労働力の強化を図った。

 

これ以外にも会社主催の慰安旅行があった。土曜日の午後から社員が大型バスに乗り温泉地に行き、そこでは社員が一緒に大浴場に入りその後の宴会は無礼講、いわゆるどんちゃん騒ぎ。翌日の日曜日に観光したりゴルフに行ったりして昼頃食事をしてバスで会社に戻るのだけど、こういうのも基本的に会社経費だ。

 

こういう習慣が急激に減ったのもバブル崩壊と働き方の変化で社員が途中退社することが普通になったからだ。運動会も慰安旅行も社員引き止めが一つの目的であり社会が変化する中ではその存在価値が薄れてしまった。

 

社員は慰安旅行に行くよりもその費用を現金で欲しいとか運動会に参加するなら残業手当は付くのかと言い出した。そして人々は会社を去った。

 

そして成果主義が日本に上手く導入出来ないまま、古き日本のやり方が見直されるようになった。少しづつだが運動会が企業に導入されるようになったのだ。

 

やはり日本人は村社会で生まれ育っており英米人のように一人で生きていくよりも仲間と一緒に長く働くほうがいい、そう考える人々が経験値をもとにして自分が働いていた会社に戻るようになった。

 

これは勿論帰巣本能だけではなく、昔の会社の方が今の自分のやりたい事を実現できる、そう考える成長本能もあるし好奇心もあるだろう。

 

ただ、1980年代の慰安旅行や運動会が時の流れで消え去ったように、2010年代から時の流れが変化して、また人々が昔働いていた会社に戻るようになった。

 

まさに出戻りであるが1980年代と違い、昔働いていた会社の社員は出戻りを受け入れるようになった。今ではもう「裏切り者」ではないのだ。時代とともに働き方の価値観は変化する。



tom_eastwind at 18:28|PermalinkComments(0)

2018年12月04日

今日は朝から春雷

1970年代はフォークソングやニューミュージックが盛んで、その中でもぼくは柔らかいメロディーと優しい高音に特徴がある「ふきのとう」を好きだった。

 

その中でよく思い出す歌が「春雷」である。

http://j-lyric.net/artist/a001d23/l00067a.html

 

高校生だった頃から社会に出た頃に聴いた歌は、その時代背景と一緒になってまるで古い映画を観ている感覚だからこの歌自体を今の20代が聴いてもピンと来ないだろう。

 

僕もこの歌はニュージーランドに来てあまり思い出す事もなかった。

 

ところが今朝のオークランドは春雷。ものすごい勢いで連続して落雷の音がしてそれに土砂降りの雨。ふきのとうは知らなくても春雷の勢いはオークランド住人の目を覚ますのには十分だっただろう。なにせ夕方のニュースでは落雷で燃えている大木のインスタがあったくらいだ。

 

ここ2ヶ月ほどとにかく毎日次々と無関連で起こることがその場で解決しない問題ばかりなので引きずるしかなく、ブログを書く心の余裕もなく約一ヶ月休載。てか、下手に書くと物事が整理されないまま頭の中にあるのがそのまま文字になりそうなので止めといた。

 

ただこの問題群はどれもNZ政府関連でこちらでは政府の動きは一定速度でしか進まないのでこちらがいくら次々と考えてもあまり意味がない。

 

そこでブログ再開。

 

今までも書き溜めてたのがあるので過去も含めて順々に埋めていくように考えている。それにしても今年は世界も日本も話のネタに尽きない。

 

トランプは勿論だが英国のEU離脱、マクロンとゴーン、日本国内でもまさに床屋談義から内閣改造、日中関係、日米関係、日露関係、どれも考えてみれば世界の三大大国に囲まれて外交も忙しい。

 

さあ年末に向けてどんな事件が起こるやらである。



tom_eastwind at 20:57|PermalinkComments(0)

2018年11月07日

無定年時代

いよいよ年金制度と定年に関する急激な変化が起ころうとしている。日経ビジネスの特集である。

 

年金世代は60歳開始と言ってたのが制度疲労で支給開始が65歳、それまでは会社で給料もらって生活の足しにしろって言ってたのが、いよいよ年金支給開始が70歳になり、それまでは会社の世話になってろ、心配するな君はまだ若いんだからと言いつつ引っ張る。

 

結局年金破綻と言うか元々毎年の税金として徴収してただけで、誰だよ積立年金なんて勘違いして、年取ったらもらえるなんて思っていたのは〜。

 

社会が大きく変化する。もう定年はない。とにかく大手企業で再雇用出来るならそこにしがみついてくれ、政府の代わりにその会社が給料払ってくれるよ。

 

つまり政府は都合の良い時は「年金!」と言って国民から税金取っておいて払う時になれば「あ、それ、会社に付け回しね、よろしく〜」である。

 

またそういう職場でなければ退職したら夜間警備員とかで死ぬまで働いてくれ。え?体調壊して働けなくなったら?仕方ないな〜、そんなの自己責任だから自分で病院に行って医療費払って下さいね。

 

何?医療費がない?それでは自宅で布団に入って死ぬまでじっとしてて下さい。最後の手紙は「おにぎり食べたい」で良いですよ。

 

これは単なる老齢世代だけの問題ではない。老齢世代が退職しない事で学校を卒業した若者たちの職場が確実に減少する。だって上が詰まってるんだもん、しかたないよね。

 

現在の80代は労働者時代の蓄えもあり年金と医療があるから何とかいけるだろう。70代は年金の切り詰めと医療費の自己負担がのしかかってくるから余程計算しておかないときつい。60代、本来ならこれから年金生活って考えてた世代は上に詰まってる団塊世代に大きく抑え込まれているから、まあ無定年世代になるだろう。つまり再雇用か再就職で死ぬまで元気でいてね、あ、ピンピンコロリは地方自治体でレクチャーしますよって、政府による国民への「自活しなさい宣言」である。

 

こんなもん話が違うと言っても政府からしたら「時代が変わったんだから」で終わりだ。

 

これで老人の生活は不安定になり若者の雇用が不安定になり給料は上がらないからデフレは続き、こんな社会で生きてくくらいなら微小なコンビニ犯罪で逮捕されて屋根付き3食付きの生活を送った方が余程マシとなる。

 

更に言えば将来に何の夢もない若者が行き当たりばったりに包丁を振り回して犯罪を生むだろう。そうなった時に「日本の治安は良いですよー」とは言えない時代がやってくる。

 

無定年時代。もう目の前に来ていて避けようがない社会構造問題として迫っている。



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2018年11月06日

ピアノ

今日は単純な小噺なのでご興味のない方は無視して下さい。



***** 

裕福な家庭が並ぶ住宅街。 ある日の夕刻職場から帰ってきたご主人が奥さんにそれとなく話しかけた。

 

「ねえ、お隣のご家庭は最近あまり景気が良くないのかな?」

 

奥さんは怪訝そうに聴き返す。

「そんな事はないわよ、どうして?」

 

「いやさ、今観てたら娘さん二人で一台のピアノを弾いているんだよ」
***** 



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2018年10月22日

豪首相、ひたすらにお詫びを繰り返す




今日のニュースでスコット・モリソン首相がひたすらにSorry,Sorry,と一つ一つの文節ごとに繰り返しお詫びをしていた。

http://blogos.com/article/333354/

 

これほどまでにお詫びを繰り返す白人はあまり観たことがない。ましてやそれが一国の首相なのだ。

 

ひたすらSorryを繰り返す態度に最初は「何だ?」と思ったが、自国の聖職者や教師による長年続く子供への性的虐待、それも明確な事実として今更どこにも逃げ場がない。

 

だったら徹底的に謝ってしまい自分も被害者側についてしまおうと言う戦略なのだろうが、このお詫びは心が籠もっていた。

 

それにしても欧州に端を発した聖職者による長期継続的な性的虐待はいよいよ世界中に広まっているが、頂点にいる法王はまだ先の見えない戦いを余儀なくされる。

 

ましてや自分の側近聖職者に性的虐待が見つかれば?

その時その宗派は、Sorry
では済まないよ。



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2018年10月21日

ペンは剣よりも強し





ジャマルカショギ記者がイスタンブールのサウジ領事館内で殺されたのを早期に認めたのはサウジアラビアの判断と言うよりも米国からの強力な忠告があったからだろう。

 

そうでなければ独裁国家であるサウジが「ごめんちゃい」を言うわけがない。

 

しかしまあ馬鹿な話である。記者一人を殺して自分がやばい立場に置かれるよりも相手とよく議論をして相手の主張も認めた上で「しかし私はこちらの道を行く」と言えば良いだけのことだ。

 

最初から計画的犯行だったのは分かっている。殺害後に被害者と同様の服を着せて如何にも無事に出ていったように見せかけ、あくまで知らぬ存ぜぬが通用すると思ったのだろう。

 

さて次の段階はMBS皇太子が殺害指示を出したどうかだが、これは違う視点から観れば分かる。今回送り込まれた連中は殺人のプロで10名以上実行部隊がいる。

 

彼ら実行部隊からすれば皇太子が「生きたまま連れ返せ」と言えば勿論そうするだろうし「殺せ」と言われればまぶたをぴくっとも動かさずに殺す。そんな連中が「指示」を聴き間違うことはない。

 

ただ現時点でMBS皇太子を「落とす」わけにはいかないので、誰かサウジ高官が贖罪羊になるのだろう。

 

今回の件はまさに「ペンは剣よりも強し」を如実に表わしている。そして現代社会の発達したネット監視網が見事に稼働していることも。

 



tom_eastwind at 17:31|PermalinkComments(0)

2018年10月20日

溺死19,000人




日本人は風呂好きであり熱いお湯に入っては毎年19,000人の溺死が発生しているとの事。

http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160120kouhyou_2.pdf

 

これが事実であれば去年の交通事故者数3,694件の5倍である。交通事故で死ぬより風呂で死ぬというのが日本人にとっては幸せと言うべきか。

 

数年前もこれに類する記事を読んでその時は「はあそうか」くらいの感覚であったが今もその状況が変わっていないのにはびっくりした。

 

消費者庁としても溺死しない入浴の手順を書いているが、これがどこまで人々の自宅に届いているのか?第一死亡率が高くなるのは65歳以上、彼らはインターネットを観ることはない。何か出来レースか?

 

野党もやるならこういう政府の対策を国会で聴くべきである。そして風呂で死ぬ老人の数がここ数年変化がないというのがどういう事なのかを政府によって説明してもらえば良い。まさか幸せな老人減らしが目的とは口が裂けても言わないだろうが。



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2018年10月19日

ハリーとメーガン




出自は米国と悪いが本人は立派である。女王に対してもきちんとした姿勢で対応しており、今の時点ではよくやっていると言えるだろう。

 

丁度今日のテレビ特集でメーガンを取り上げていたがテレビでは全体的には「行けるんか、先は長いぞ」ってのと「大丈夫、お前は次男の嫁なんだからリラックスしていろ、いけるさ」って感じだ。

 

自分の旦那が王室のトップになることなど順番から言って当分先である。まずは高齢の女王が逝去されたら次に来るのは浮気男で、こいつが年齢的に20年はやるだろう。

 

でもってこの浮気男が死ねば次はハリーのお兄さんだから次男に王室の席が来ることは当分ないだろう。

 

その意味でカリフォルニアから来た小麦粉色の健康的な娘は、今は米国弁で英国王室の人々に丁寧に愛想を振りまけばよい。

 

そしてハリーも大衆にその姿を見せることで大衆が「おい、一体どっちが兄貴だったけ?」と思わせる力がある。二人合わせて新しい英国の未来を作ってもらいたいものだ。



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2018年10月18日

沢田研二の意地






歌手の沢田研二が埼玉アリーナ公演をドタキャンした。当初は9000人と聴いていた入場者数が実際は7000名だったからとのこと。

 

「この結論を下したのは意地でしかない」との事。

 

沢田研二の最盛期を知っているだけに寂しい話である。ドタキャンしたら折角集まってくれた7000人はどうするのだ?黙って帰れってか?

 

世の中には随分たくさんの自称「歌手」がいるわけで、そんな中でも実際にライブハウスを埋める事が出来る実力派は少ない。

 

ましてや沢田研二のように70歳になって7000人集められる実力は凄まじい限りである。それでよし、歌手として十分な栄誉である。

そう思えないのだろうか?

あまりにファンを侮辱した話ではないか?

 

たしかに往時のジュリーは凄かった。その当時からのファンが今も聴きに来るのであるから歌い手としてはそれで十分ではなかろうか?



tom_eastwind at 14:04|PermalinkComments(0)

2018年10月17日

信濃の蕎麦




“”信州信濃の蕎麦よりも、、私しゃあなたのそばがいい“

 

ずいぶんと艶っぽい唄であるが、現在の30代以下でこの唄を知っている人は少ないだろう。

 

こういう唄は昭和後期までは落語の演芸場などあちこちの賑やかな場所で聴くことが出来たが最近はその存在さえ知らない人が多い情歌である。

 

“信濃の蕎麦が旨いと言っても、それより私はあなたのそばがいい”

こういう、何かそこにあるものを絡ませて恋を唄にするのは色気のある話だ。

 

何だかお座敷に上がって日本酒を呑み三味線を弾いてるうちに即興で作り上がる唄である。だから作者不明な唄が多いが誰か粋筋の作った唄だろうのはその仕上がりの上品さにある。

 

“恋に焦がれて鳴くセミよりも鳴かぬホタルが身を焦がす”

 

現代人は携帯電話やパソコンで忙しい毎日を送っているわけだが、たまにはこういう情歌を忙しい時間の合間の5分で良いから携帯電話やパソコンからアクセスして往時の人々の気持ちに触れるのをお勧めする。



tom_eastwind at 14:02|PermalinkComments(0)

2018年10月16日

いよいよ動くぞ。




***

月曜日の日経一面に「国税庁、海外の隠し資産調査 40万件の口座情報を入手」とあります。これは世界102か国/地域の税務当局が自国の金融機関の非居住者口座を開示させ、それを国家間で情報交換するものです。今回、この情報交換を通じて50か国の日本人非居住者口座40万件を入手したとあります。ちなみにこの情報交換システム、CRSCommon Reporting Standard=共通報告基準)にアメリカは加入していませんが、代わりにFATCAというシステムがあります。

http://blogos.com/article/331972/
***

 

CRSがいよいよ本格的に動き始めた。これは数年前から指摘されていた案件で、やっと日本も土俵に乗った感がある。ニュージーランドも去年から突然様々な規則をかけるようになり、日本人でNZ非居住者の場合はマイナンバーの提出が義務付けられた。

 

これは各銀行の事務処理体力の問題もあり順次問い合わせがあり、また銀行口座の資金移動をする際に「マイナンバーがないと受け付けられません」つまり口座凍結となるのだ。

 

一度こういう仕組みが構築されれば強化されこそすれ緩和されることはない。これからあらゆるものをマイナンバーに紐づけていくことになる。



tom_eastwind at 12:44|PermalinkComments(0)

2018年10月15日

沈みゆく関西空港



これは台風被害を受けたという意味ではなく本当に関空が1994年開港当初から地盤沈下している事実だ。

 

関西空港第1ターミナルのある一期島が開港から現在までに3.43メートル沈んでいる。だから開港当初から地下のオフィスでは「ドアが開かない」とか「傾いている。ゴルフボールを床に落とすと動く」と言われてた。これは業界の内輪話として有名である。

 

これは関空も政府も好ましい情報ではないので国民には出来るだけ最低限の情報を与えて最後には「大丈夫です、お上がやっている仕事ですから」となる。

 

B滑走路がある二期島がすでに4.14メートル沈下。オフィスビルのまるまる一階分が海に沈んだ計算になる。

 

昨年1年間では一期島が6センチ、二期島は30センチも沈んだ。

 

もちろん関空もこれに対応して油圧ジャッキアップや護岸の嵩上げをやっている。一期島5メートル、二期島3メートル。ところが元々地盤の弱い海の上に、つまり砂の上の空港だったわけで、そりゃ毎年沈むわ。

 

地盤沈下の件は当初から認識されていたが無視されていた。「まあゆっくり沈んでくれたまえ、問題がある頃僕は担当じゃないから」と誰かが言いそうだ。

 

そして今回の台風で高潮は5メートルの護岸を軽く乗り越えたと言うが、要するに5メートルの護岸を作っても3.43メートル沈めば残りは1.57メートル。そんなもん、高波が一発来ればOUTである。今回の高潮は潮位が3.29メートル。そりゃ沈むわな。

 

関西空港はLCCなどが利用することで利用率を伸ばして来たが、肝心の空港が海の中になると今後どうするのか?護岸工事をしては沈み、また護岸工事を行うのか。そのうち周りを海に囲まれた空っぽの金魚鉢になってそこに急降下で旅客機を着陸させるのか?

 

何でここに空港を作ったのかなどと野暮な事は言うまい、それは大阪と言う街の政治家、東京の官僚、地元利権団体などの人間関係だからだ。彼らからしたら建設費用など関係ない、今いくら自分のポケットにカネが入るかだけである。

 

だから彼らは地盤沈下しようがそのまま沈もうがどうでも良いことである。自分の利権さえ守れれば良いのだから。



tom_eastwind at 18:59|PermalinkComments(0)

2018年10月13日

民間には出来ない働き方改革





日経ビジネスの生産性向上をテーマにした特集があり、いかに日本人ビジネスパーソンが外国人ビジネスパーソンより多く残業し年休も半分くらいしかとらず、プレミアムフライデーに至っては

「プレミアム 増える仕事の 持ち帰り」

「噂では 早く帰れる 金曜日」

などと川柳にされるくらいである。

 

今回の日経ビジネス特集では生産性向上をテーマにしているが、そこに描かれているのはあくまでも日本社会の上澄みでありその根本を流れる大きな源流が書かれていないのは日経の控えめであろうか。

 

戦前の日本から続く生産性向上とは子供を学校に入れて心太式に政府の価値観を植え付ける。失敗を恐れろ、上意下達、自分で考えるな、そうやってすくすくと育った若者は兵隊としては優秀であるが何か新しいことを作り出すことは出来ない。だから自分で「改革」が出来ない。

 

また上が立てた計画は実行不可能と分かっていても何とか実行する、大きな犠牲の上で。それは戦争時も同様であった。ガダルカナルもニューギニアも兵隊を人間として観ていない。大本営からすれば捨て駒であるから彼らのために兵站線を作るとか兵隊の命を守りつつ戦うという発想は全く無かった。

 

つまり日本の上層部に生産性向上という発想はなく、一人送り込んで駄目なら二人送り込め、どうせ使い捨てなんだから飯の面倒など不要、兵隊に言え「お前は敵の食糧を奪って食べろ」である。

 

だから現場で語られる働き方改革も上層部からしたらどうでもよい、適当に対応しとけってで生まれたのがプレミアムフライデーである。だから当たらなくて当然、張本人にやる気がないのだから。

 

つまり働き方改革と言っても上層部が動かなければ何も変わらない。現場でぶくぶくと泡がでては弾けて消えるようなものだ。

 

しかし世界先進国から観れば労働者がきつい思いをしている日本だが、やってる本人からすると周りが同じだから気にならない、困ったものである。

 

大本営発表:国民はひたすら国家に敷かれた道の上で働き食料や住居は自分で賄え、そして無能力になれば去れ、この社会から。



tom_eastwind at 15:03|PermalinkComments(0)

2018年10月12日

大家は辛いよ



今から20年くらい前まではニュージーランドはのんびりした国でキーウィが一生懸命働いたら家を買ってワーホリや留学生、若いキーウィカップルに貸してその家賃で生活費の一部として一年に一回旅行に行くなどして生活を楽しんでいた。

 

ところが5年ほど前からだろうか、テナントの質が下がりすぐに追い出しても部屋はボロボロ、トイレは水つまり、修理費を請求しても捕まらない、たまに捕まってもカネを払わないで大迷惑である。

 

昔のテナントはもう少しマシだったと思うんだけど、テレビを観てボロボロの部屋に「なんじゃこりゃ!」である。麻薬やってパーティやって酔っ払って壁を蹴ったりしているんだろうな。

 

追い打ちをかけるように労働党政権が近いうちにテナント法を変更して、今までは90日以内に強制退去可能だったのが大家が正当な理由を説明出来ない限り強制退去することが出来なくなる。

 

大家もすでに予防策として新しくテナントとして入居を希望する人は本人の身元確認や収入確認を行っている。日本だと当然だろうが今までのNZではあまり一般的ではなかった。

 

第一いくら身元確認が出来てもジョブホッピングが普通な社会では求職中は家賃が払えないわけで取り漏れが発生する。友達が来てパーティして誰かがタバコを吸えば壁にやにの匂いが染み込む。

 

匂いと言えば最近のフラットメイト募集で「インド系の方の訪問はお互いに時間のムダになるので連絡しないで下さい」とはっきり書いてた。これなどはカレーの匂いが部屋中に染み付くだけでなく両隣にも強烈な匂いが拡がり、それを気にすることなく住み着くインド系は大家として到底やっていけないって事だ。

 

つまり昔のようにオーナーが全ての権利を持ちテナントと仲良く生活をしていくという絵図はオークランドではすでに崩壊中なのだ。

 

現在でさえオーナーは家賃回収と物件維持で一生懸命なのに労働党が新しい法律を導入するとこれからは誰が入るか分からないから怖くて貸せない。

 

そこで現在は今まで賃貸していた物件を売ってしまいもっと利回りが良くて自分がバタバタしなくていいようにしたい、そういう方向に向かっている。

 

これから大家さんになろうとする人はその苦労をよく理解した方が良い、何せ既存大家が撤退する時代である。



tom_eastwind at 14:46|PermalinkComments(0)

2018年10月11日

佐々淳行氏死去



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初代内閣安全保障室長を務めた佐々淳行氏が20181010日に死去した。享年87歳。各メディアが報じた。

   1954年に警察庁(当時は国家地方警察本部)に入庁、72年のあさま山荘事件では指揮を執った。86年に初代内閣安全保障室長に就任、89年に昭和天皇の「大喪の礼」において警備を担当した。退官後は多くの著作を発表、2002年には「突入せよ! あさま山荘事件」として映画化され、本人役を役所広司さんが演じている。NPO法人総合危機マネジメント協会の会長・理事なども務めた。

***

 

 

そっか、佐々淳行氏が亡くなったか。彼の人生の教師である後藤田からすれば「おい、俺は90過ぎまで生きてて肺がん、お前は老衰って、体鍛えてないな」と笑われそうである。

 

実際この二人のコンビは日本警察の警備保障を根本から作り変えた。佐々淳行氏は警備の要を様々な観点から観ていたが、香港警察に研修に行った時に当時よく起こるデモの取締を観ているとふと気づいた事があった。

 

警察側はデモ隊よりも強い武器を持たない。基本的に彼らを解散させるための話し合いを行う。そして必要ならキーパーソンを逮捕する。

 

当時の日本ではデモ等の行動は反政府勢力であり徹底的に叩き潰せのような風潮があった。特高の名残りであろう。

 

しかしそんな事をしてもデモ隊との問題解決には繋がらない。

 

西洋式武装と思想を学び日本に戻り日本の警備とはどうあるべきかを構築していったその背景にはもちろん何時も後藤田長官がいた。

 

あさま山荘事件では警察に被害者を出しながらも大型住宅破壊車の大きなボールで山荘の横っ腹に穴を開けて救出部隊を送り込み人質を奪還した。これなど実に勇敢な判断である。

 

佐々淳行氏の本は5冊くらい持っているが、どれも地に足の着いた文体でありすべての本から学べるものがあり、逆に言えば警察の他の人間の伝統的常識である「ひらめ」からすればいちいちカチンと来る人物だったろう。

 

良い人物の死は寂しいものであるが誰にも寿命はある、冥福を祈る。



tom_eastwind at 13:26|PermalinkComments(0)

2018年10月10日

ビールに氷




日本ではまずやらないのがビールを飲む時ジョッキに氷を入れる習慣である。ビールはよく冷やしてストレートで飲むものと思っている多くの日本人からすれば海外でのビールの飲み方に違いが出るのは事実である。

 

例えば夜になっても30度前後の暑い香港で軒先屋台でビールとラーメンを注文すると氷入りビールが標準である。

 

もちろん同じ香港でもクーラーのガンガン効いた高級ホテルでは氷なしであるが、若い頃に軒先屋台で氷入りビールを飲んでいた人々は成功した今でも過去の味を好むようでウエイターに追加氷注文してたりする。

 

シンガポールでは屋台街に行き料理とビールを注文すると缶ビールと氷の入ったジョッキが渡されたものだ。

 

香港やシンガポールは飲み物を置いておくと一気にぬるくなる。そして暑い国で過ごす彼らからすればすっきりしたくて飲むビールがぬるくては全くすっきり出来ない。なのでビール本来の味どうこうよりも早飲みでいくからビールが冷えたまま本来の味を楽しめて軒先屋台で幸福になれるのだ。

 

インドでは30年ほど前に宮殿列車と呼ばれる豪華列車でもビールを注文するとぬるかった。ウエイターに「冷たいビールはないのか?」と聴くとちょっと待ってろという仕草と共に冷凍庫にビール入れてた。

 

これがニュージーランドに来ると全く違うビール文化がある。大手で作ったビールが一応全国標準であるが、地方に行くと地元で作ったビールのみを置いていたりする。しかし氷を入れる習慣はない。

 

基本的にNZは寒い国なのでビールそのものをゆっくりと楽しめる。

 

更に各地ではクラフトビールがあるが、オークランドシティのど真ん中にはベルギービールを飲ませる店がある。これが旨い。そしてムール貝の蒸し物をバケツ状のようなものに入れて出てくる料理は実にビールと合う。

 

そして欧州からの移住者が多かったNZでは欧州各地のビールがあり、大きく分ければビールもピルスナーとエールがあるが、とくにエール好きのドイツ系のバーでは言えば常温で出してくれて、エールそのものが持つ香りを楽しめる。

 

特に最近のオークランドではスポーツバーでもクラフトビールにこだわりを見せている。クラフトビールが発展し流通網が整備されて随分便利になった。

 

ビールに氷から常温ビールまで地域によって様々な飲み方があるわけでエールの常温飲みとか熱い風呂から上がってすぐに氷の入ったビールを一気飲みしたりとか、日頃のビール神話を少し見聞を広げてみるのはいかがだろうか。



tom_eastwind at 11:38|PermalinkComments(0)

2018年10月09日

旅行至上主義者





今日はちょっと新鮮なネタ。自分が旅行屋でありながらこういう角度で旅行を観るのは思いつかなかった。

 

例えば友達同士がカフェでお茶している時に

「今度の休暇はタイで珍しいお寺巡り、写真一杯撮って来るね」とか

「ねえ次の長期休暇は予定合わせてパリに行かない?」とか

旅行嫌いからするとうっざい話でしかない。

 

だから生返事していると

「あれ、疲れてるの?ちょっと旅行して気分転換すれば?」とか

とにかく旅行が嫌いなのに旅行至上主義者は自分たちのやっていることが

如何にもリア充であり正義であり旅行に行かない人間は心に傷があると考える。

 

そして旅行に行かない人に対して「だったら車とか電車で近場の温泉もゆっくり出来ていいよ」と言い、これが益々旅行嫌いの怒りに火を注ぐことになる。

 

だから旅行嫌いは旅行の要素(お金がかかる、移動、ガイド付き観光、お土産、決まった夕食、部屋も選べない)すべてが嫌いなのだから何を言っても仕方ない。

 

てか旅行至上主義者は自分の正義や生き方が全てで何の悪気もなく平気で話題にするが、もしそこに座ってる相手が旅行嫌いで喧嘩至上主義者で旅行の話をする人間を「おいこら、表に出ろ!喧嘩して勝負を付けようぜ」とでもなったらちょっとしたお笑い、至上主義者同士の喧嘩になる。

 

どっちも自分が正しいと信じているから本人が知らないままにxx至上主義者同士の戦いになってそれを相手に押し付けることになる。

 

例えば食事至上主義者がいてお店に連れていってくれるまでは良いのだが「ここは美味しいよ、まずはビールで乾杯しよう」となり前菜が出てくるが料理の下に生の刻んだ玉ねぎ、上にはたっぷり乗ったネギ。どうやらこの人、自分の「出てきた料理は何でも食べる」食事方法だけが正義であり、世の中にはネギや玉ねぎなど食材の好き嫌い、偏食、アレルギーがあるとは考えもしない。

 

とにかく自分のやりかたをどんどん押し付けるから参加した初心者は何も食えずビール飲んでメニュー見て枝豆注文することになる。宴会時の大皿の唐揚げにレモンが乗ってて必ず誰かが「皆さん、レモン行きましたー!」とやるのも、要するに自分の食べ方至上主義者であり他人のことなど全く考えない。

 

北大路魯山人は自分が呼んだ客(仲間)の好き嫌いを理解把握しており、彼らが好きそうな食材を入手するとすぐに客を呼び夕食会を開催する。いつも数名である。大人数では夕食の制御が出来ない。

 

魯山人は人を呼ぶ時は5名まで、ほんとは少ない方が良くて一番良いのは料理を作る人の前に客が一人だけ座って順々に料理を食べてもらうことだと言ってる。

 

至上主義者は要するに「自分だけ正しい」と思い込んで他の考えがあることを全く理解出来ない。

 

旅行に行く自分を「リア充!」と感動して写真をUPして帰国後友達に見せて自慢してみたり、美味しいレストランで自分の食べ方を相手に強制して「ほら、美味しいだろ、このメニュー、俺が組み立てたんだ」と言われても何故その前に呼んだ相手の食材の好き嫌いとかを聴くだけの配慮が出来ないのか?

 

世の中には至上主義者がたくさんいる。それも本人が無意識のうちにやっているから悪気もなくて、まるで話に乗らないこちらの方が「可哀想ね」とか悪者にされる。

 

もうちょっと他人に気配りしようよ。世の中何かと生き辛くなったものだ。



tom_eastwind at 22:26|PermalinkComments(0)

2018年10月08日

中国人のお酒遍歴




オークランドで中国人の横暴さや南島でレンタカー事故を起こして地元の子供を殺してしまうとか、何かとお騒がせな中国人。

 

そう言えば10年ほど前かな、「魚釣島(尖閣諸島)は中国の固有領土である」とニューマーケットの屋外広告が出されたりした。(後日撤去された、効果ないと思ったのか広告費用払うスポンサーがいなくなったのか不明)

 

ところが地元キーウィの抗議が中国人に向くとすかさず「私たちアジア人は〜」と言い出す。おいおい地元キーウィが抗議しているのは「中国人」に対してでありアジア人全体ではない。

 

なのに中国人は自分が守勢になると身の回りにあるもの何でも使う。それが「私達アジア人は〜」である。尖閣諸島では日本を抗議しフィリピンとも領土問題抱えているわけで「私達アジア人は一枚岩ではない。各国ごとに国民の行動原理も危機対応も違う。だから一緒にしないでくれ」と言いたい。

 

その中国であるが、今は赤ワインを飲む人口が激増している。もうちょっと良いお店に行けば赤ワインを薀蓄を垂れながら飲むのが美味しいようだ。

 

時代は変わったなと思う。

 

僕が香港で生活していた1990年代、赤ワインどころか白ワインさえ飲まれず周りの中国人からはきっぱりと「中国には美味しいお酒がたくさんあって自由に組み合わせて飲める。何故外国の酒をしゃちほこばって飲む必要があるのか?」

 

だから当時の香港にあるイタリアレストランはどこも苦戦してて、出店してはすぐに業態変換などやっていた。

 

僕はその頃から美味しいピザやパスタや肉料理を食わせてくれる「ちむとん」のレストランに通いワインに合わせて楽しんでいたものだ。何より中国人がいないから静かで良い。

 

ところがその中国が何時の間にかワイン消費大国になっている。外国でも中国人がワイナリーを買収してせっせと中国に能書き付けて送っている。

 

そう言えば昨晩のニュースで去年中国人が買収したNZ水製造販売会社が中国向けのラベルに「この水は地下200メートルから取水した純粋な水である」と書いているのだけど、事実は約35メートル程度の場所から取水しているだけだ。

 

ニュースでも「いやさ、NZの輸出を伸ばしてくれるのはいいけど嘘はやめようよ」と記者が聴くと責任者は「ラベルを貼っているのは事実だけどまだ輸出も販売もしていない」と開き直る。

 

じゃあラベルを貼り替えるのかと聴くと「それも視野に入れているがなにせまだ輸出してない段階でどうこう言うのは早すぎる、もう忙しいからさよなら」と半ギレ。

 

こうなるといくらワイン大国で作ったワインでも中国人がビジネスに参加していればこういう権謀術数は常に「あり」で、よほど注意して仕入れる必要がある。ただしそれは飲む方に知識がなかった場合だ。なにせワインは一旦腹に入ったら証明のしようがない。

 

輸入商はメーカーワインの瑕疵を徹底的に調べて少しでも値段を買い叩く。同時に中国で売る際は相手に応じた「適切な」説明をすることで輸入商の利益を最大化する。

 

中国のワインビジネスはこれからも安定して伸びていくだろう。

 

1990年代までは欧州人の飲む気取ったワインを馬鹿みたいに高い値段で買うなんてありえなかったが中国経済のここ10年の発展とともに中国人が上海にある天井の高い薄暗いイタリアンレストランで仲間とワインを飲みながら、ふと思い出すことがあった。

 

「あれ?これって俺たちの祖先が1900年代初頭に上海租界でやってなかったか?」

 

そう、先祖戻りである。



tom_eastwind at 10:28|PermalinkComments(0)

2018年10月07日

道徳自警団




先日の記事とちょっとかぶるが、ある漫画家が世田谷区のイベントに呼ばれた時の対応の杜撰さに「これ、おかしくね?」とネット発信したら漫画家に忖度する道徳自警団がうじゃうじゃと出てきて、それでも世田谷区担当者の上司がすかさずお詫びをして何とかその場は収まったようだ。

https://news.careerconnection.jp/?p=60510

 

しかし自警団は日頃自分がいろんな事で差別受けたりむしゃくしゃしているから積極忖度で「上司じゃねーよ、担当者誰だ?」とこの時点ですでに暴力的。

 

結局自警団は「叩いても文句言われない奴見つけると徹底的に叩く」のである。その背後にあるのは社会に対する怒りであり自分に対する不満である。けど自分の姿は決して表に出さない。あくまでネットの中だけである。

 

これはレストランへの「叩き」も同様である。相手は客商売、どこで誰が観ているか分からないから店側としては平身低頭するしかない。食べログの批判の多くは「叩いても相手が逆らわない」事を前提にしているから書きたいことが書ける。

 

冒頭の漫画家がネット世界で文句を言うのも今の時代らしいし世田谷区も上司にお詫びをさせて公式サイトでも「謝罪文」を掲載したとのこと。役所にしては随分手際良いなと思ってたら区長が保坂展人氏。

 

あ、なるほどなと思わせる展開でした。

 

それにしても道徳自警団はこれ以上やると日本では「名誉毀損」や「プライバシー侵害」というれっきとした犯罪になるよ。

 

だから「叩いても文句言われない奴」が日本の法律を背中にして本気で反撃してきたら、やられるのは自警団の方だから。だって警察はその気になれば誰がネットで発信しているか突き止めることが出来る時代だから。



tom_eastwind at 21:17|PermalinkComments(0)

2018年10月06日

バックハンド





ニュージーランドのビジネスは握手から始まる。名刺交換は会議の終了後に「あ、そうだ、連絡先頂戴」ってくらいで名刺交換するくらいだ。

 

でもって一般的にビジネスマンの握手は右手である。だから僕のように右手が使い物にならない場合は、左手をさっと出して上下反対、つまりバックハンドにして握手する。

 

これで相手も「こいつ右手壊れてるな」と分かってくれるしこちらとしてもキーウィビジネスマンの握手という文化を十分に尊重していると理解してもらえるのでその後の話が早い。

 

ビジネスの本題に入る前にバックハンド説明を軽くやって相手の笑いを取ってから話を始めると、丁度良いくらいにほぐれて話が進む。

 

それにしても世界中どこでも仕事が出来るとは言えどそれはキーボードを叩く限りであり、肝心のキーボードを叩く指が痛いのでなかなか治癒してくれない。

 

ただ足に来るよりは良い。シティでも立派なビジネスマンが時折痛そうに交差点で足を引きずっているが、ありゃ同病だな。

 

僕の場合足ではないので歩行可能である。キーボードも休み休み打つ分には何とかいける。また左手一本打ちも兼用するので何とか仕事は出来る。

 

医者に薬はもらっているので後は大人しくして、お箸は左手で持ちスプーンも左手にして出来るだけ右手の負担を減らしている。

 

さあ日本に出張出来る体力を早いとこ取り返さないとである。



tom_eastwind at 20:21|PermalinkComments(0)

2018年10月05日

正義依存症




世の中には色んな書き込みがあり相当過激になりつい先日はHagexという普通のサラリーマンが福岡で刺殺された。会ったことも話した事もない引きこもり人物にである。

 

http://blogos.com/article/330128/

 

僕のブログでも普通にボロクソなコメントがある。どう観ても本文読んでないでしょ、もしかして今何かやってる?と感じるほどだ。例えばこんな。

 

***

Posted by あなし

email:

URL :

IP  :211.11.12.221

お前はアホか 小学生の文章、中学生の発想、曲がりくねった老人の根性、それで自分が日本人であると思い上がっている。もうどうしようもない。

***

返信のしようもない文章であり実際にこのコメントに電子的に返信は出来ない仕組みになっている。メールアドレスが書かれてないので直接送信も出来ない。

 

上記の橘玲の上梓した本にも中身を読まず表題だけで「あたしを侮辱している」と多くの怒りコメントが付き出版社と協力して電子版で期間限定で無料で提供したらそれまでのコメントがころりとひっくり返った。

 

何だかな、ネット世界では相手と向き合ってないし殴り合いになることもないから書きっぱなしでその時点で「逃げ」なのだが本人は自分を正義と信じているから困ったものだ。

 

おまけに引きこもりだから周りに注意する人がいないので自分だけが正義と信じた正義依存症患者がブログの中身をろくに読みもせずに便所の書き込み以下の書き込みをして、それに対して反発されたら狂ったように続けて書き込みをする。君、普通に働いてないよね、それが分かる返信の速さだ。

 

それにしても自分が、自分だけが正義と信じ込み決して相手の顔を見ずに罵詈雑言、挙句の果てに刺殺だもんな。

 

もしかしてある種のネットは引きこもりの吹き溜まりで正義がいよいよ弾けると秋葉原事件とかネット殺人に直結する時代になっているのか?もう問答無用、ですね。



tom_eastwind at 19:57|PermalinkComments(0)

2018年10月04日




世間では慎重に行動することを「橋を叩いて渡る」と称する。

 

そして更に慎重な、殆ど行動を起こさない人を「橋を叩いて壊す」と称する。

 

これに対して僕の仕事は移住したいご家族の現状を聴きどのような方法が可能かご家族に合ったプランを提案実行する。

 

つまり「橋を作って渡らせる」のが仕事である。

 

橋を叩くと言うのは前提として長い間変化しない物事を指すが僕のやっている仕事は日本の法律、NZ経済、政治動向、移民動向などまさに「刻々と変化する事象の組み合わせ」なので常に変化している。だから今そこにある橋は使い物にならない。

 

例えばスカイダイビングと同様で「今ならダイビング出来る、飛べる!」というタイミングがある。これは飛び立つ時は晴れだったが次第に風が出てきて状況が変化する時だ。

 

それでも僕らは今までの経験で「これなら飛べる!」という感覚が働くし、あまりに天候が急変した場合は一旦飛行場に戻って仕切り直しが出来る。

 

この「飛べる!」という感覚と「飛行場に戻る」判断はまさに紙一重であり、のろのろはしていられない。ここで判断を間違ってしまえば最悪即刻退場となる。

 

実際にここで判断を間違って飛行機から一人で飛び出す人もいる。これなどは僕が作った橋を信用せずどこかの「本当に信用出来る人に出会った」為にその人の助言を聴いて飛び出すが、そりゃ紐なしバンジーパラシュートなしのスカイダイビングである。

 

橋を渡るとはそれほどタイミングが要求されるし最初は石橋を叩いて良くてでも途中からは新しい橋が出来てスピード感が要求されて一定の場所に来たら「飛びますよ!」となるのだ。

 

日本はこれから確実に老齢年金の支給時期上昇と減額、死ぬまで現役で働け、医療は自己負担を増やしていき政府としてはピンピンコロリの生き方、要するに医療費使うなって方針になる。

 

社会保障費32兆円をどう削減するか?使えないようにすれば良い。そのための政策は東大出身のキャリアがじっくり考えて実行する。

 

更に預金税の導入があり得る。銀行に貯金しているお金のうち毎年5%程度を税金として支払ってもらう。消費税は増税する。

 

とにかく支払いを減らして増税によってお金を増やすという当たり前の財政再建をやるのだ。

 

そんな時代の日本でこれから数十年生きていくのか?石橋を叩くのは大事だが自分で石橋を壊していては意味がない。

 

日本が居心地良いと感じる人はそれで良い。ただそうではない0.01%の人々が行動を起こすのなら出来る限り早いほうが良い。

 

橋は渡れるうちに渡る。

ビザは取れる時に取る。

 

これは自分が現場で仕事をしていて何時も感じることだ。



tom_eastwind at 18:44|PermalinkComments(0)

2018年10月03日

安倍内閣





発表された人事を観るとよく出来た人事で面白いやら笑えるやらである。

 

例えば麻生副首相留任で自民党内部からも「もりかけ問題で自殺者も出して引責辞任は当然だろう」と言うが現場の最先端で起こった事故も麻生さんの責任か?

 

そうなれば財務省で痴漢が出れば麻生首、不倫が出れば麻生首、未成年交際が出れば麻生首と、とにかくきりがなくなる。一体どれだけ大臣の準備をするのか。

 

内部発言の本音は「現場は俺たちが仕切り万が一のときはお前が責任を取る」であろう。要するに権限あって責任なしの代表例である。

 

しかし今回の人事でもりかけを持ち出して麻生退任にするのは時差がきつくないか。すでに多くの国民の中でもりかけは終わっている。それなのに今更のように麻生退任の話を持ち出してくる人物は国益よりも私益を狙っているとしか思えない。麻生さんはまだまだ日本の国益のために働ける人である。

 

甘利明氏はやっとよいところに落ち着いた。TPPやってる最中に不正献金、早めに責任を認めて辞任、暫くは蟄居だったが今年からあべちゃんと再度タッグを組んで色んな仕掛けをして、その意味では実に賢い人である。この人は副大臣までいくだろう。

 

法務大臣の山下貴司、このひとを入閣させたのは、若くても能力あれば大臣になれるよってサインであり同時に総裁選で敵に回った連中にも串カツの一串ぐらいはあげようって、如何にも日本的な人事である。

 

他にも大臣経験者の小渕ゆうこさんを出すかとか小泉の息子を出すかとか舞台裏では様々な駆け引きがあったと推測されるが、基盤は留任メンバーで固めており次の選挙に向けて体制を引き締める状況であろう。

 

誰が考えたのか分からないが実に上手くまとまったと思う。あとは週刊誌にシモネタを取られない事である。

 

それにしても「末は博士か大臣か」という言葉があるが、現代では大臣の方が退任後の手当を含めて恵まれているようである。

 



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2018年10月02日

お茶漬け




ジャパンマートでよく買うのが永谷園のお茶漬け海苔だ。手軽でお湯とご飯さえあればすぐ作れるので何時も自宅の食料棚に入れてある。

 

それにしてもご飯の上に振りかけてお湯を注いで下さいというが、お茶漬けと言うのにお茶はどこなのだという単純な疑問が湧くが食べ終わる頃にはすっかり忘れてて「ああ、美味しかった〜!」という記憶しか残らない。

 

ある時この疑問がパソコンを立ち上げている時にふと湧いてきて検索してみた。すると何と緑の粉がお茶だとのこと。だから乾燥した緑の粉にお湯をかけてお茶漬けとなる。ええー!知らんかった、あの緑は単純に塩味を効かせた調味料と思ってた。

 

そこで永谷園のお茶漬け海苔の裏側にある成分を観ると確かに「抹茶、昆布粉」とある。

 

何?抹茶を乾燥させたのか?抹茶は最初から液体として存在すると思い込んでる僕からすれば乾燥なんて全く思いつかずましてや成分表示をいちいち観るなんて作業もしてないので「お湯をかけるのにお茶漬けとはこれ如何に」と思っていたが、なんてことはない自分の勝手な思い込みであった。

 

世の中このように「思い込み」が入るとどうしても目の前にある現象が理解出来なくなる時がある。永谷園さんはちゃんと「緑の粉がお茶だ」と説明して成分表示にも「抹茶」と記載されているのだけど、「乾燥した抹茶」という概念が理解出来ていないからもうOUT!である。

 

ただまあこれはインスタント食品としてのお茶漬けであり本格的なお茶漬けとなると全く違う世界がある。

 

例えば天ぷら茶漬け。天ぷら屋に行くとコース料理の最後に出てくるが、これは紛れもなく美味い。今でも味を思い出せるほどだ。

 

天茶にはかき揚げを使うのだがここのかき揚げは桜えびと小柱だけである。どこかのかき揚げのように玉ねぎや人参の集合体ではない。

 

桜えびと小柱だけだから味が明確で新鮮で野菜のごちゃごちゃしたのがないから良い。天ぷらという調理方法がかき揚げの旨さを最高に引き出している。

 

揚げたてのかき揚げを温かいご飯に乗せるのだけど、お茶の代わりに出汁を注ぐ。だから旨味が益々増す。これなどは至高の料理であろう。

 

他にも鯛茶漬けがある。これも鯛さえ良ければ実に美味い。ご飯の上に刺し身にした鯛を並べてそこに出汁をかけてしばらく蓋をする。

 

しばらくして蓋を開けた時に鯛の香りと出汁の香りが同時に上がってきて何も言うことはない、ただひたすらに有り難いと感謝するだけだ。

 

そう、お茶漬けと言うのは永谷園のお茶漬けから始まり専門店の高級料理までいろいろある理由で、お茶漬けにお湯?などと疑問を持っていた僕などはまさに頭の切り替え時である。



tom_eastwind at 14:56|PermalinkComments(0)

2018年10月01日

田舎の武士伝説




江戸時代が終了した後も田舎では自分を主君に尽くす武士と思いこみ廃藩置県や維新後の主君が新政府に対して何か問題がある度それを聴いた高級官僚は「ははー!」と言って額を畳を擦りつけてすぐに下僚を使って細かい指示する、そんな右筆たちがいた。

 

おいおい時代は明治で場所は日本列島内である。時代は変わったのだ、刀を捨てよとなる。そういう法律できたんだから。

 

すると彼ら元武士はどこまでも「お上の声」を最優先して政府から来る交渉団とはにこにこするが全く違う腹を持っている。交渉と分かっているからだ。刀は捨てずに笑顔で人々と交渉するが維新政府の話はまともに聞かない。

 

だってそうだろう、彼らの主人は殿一人であり明治になって江戸に出来た新政府の言うことなど知るか、ということになる。

 

だから本人は真面目である。殿様からの手紙を見せて下級武士を鼓舞した。

 

結局新政府の仕組みに合わせて教育や軍備も刷新したが、本音は武士であると思い込んでる。だからその血が今も残っている。

 

そこである地方では藩勤めをするのが武士だと考えて「武士」と呼ばれたがるものは現代ではどこに勤めるか?県庁である。県庁が職業貴賤の中で最も高位なのだ。

 

県知事はボスと言いながらパラシュートで他所から来たり自分よりずっと年下で県政の実務を知らない。なのでそういう「当代藩主」は座敷に座らせて部下の言うことをそのまましゃべるだけの広報担当となる。

 

田舎の、しょむない職業貴賤の話である。



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2018年09月30日

沖縄県知事選挙




玉木ダニー氏が当選。前知事の弔い合戦と言えば本土では格好良いが果たして沖縄でどれだけの効果があったのだろうか。

 

それよりも本来は自民党である稲嶺元知事のもとで働いた翁長前知事は保守であった。その保守思想は玉木ダニー氏に引き継がれている。

 

ダニー氏は基地の海外移転を要求する。これも今までの政権の方法でありこうして予算を受け取り沖縄は豊かになる。ここが沖縄式保守である。名を捨てて実を取る政策だ。

 

沖縄の米軍基地がグアムに移転する話は元々から米軍側にある。日本の領土で細かい事言われるより飛行機でひとっ飛びのグアムに移転したい気持ちだ。

 

しかしこれを本気でやると沖縄からしたら「ゆすりネタ」を無くすわけでこれは困ったものだ。第一嘉手納基地が移転することは現時点では考えられない。そうなると今までと同様に表面は基地反対と主張しつつ同時に日本政府に対しては全ての県が平等に基地受け入れをすることを主張することになる。

 

自民党が主張する保守思想は県民に浸透しなかった。デニー氏の保守のほうが沖縄の人に受けた。

 

ただここで明確なのは沖縄の人は昔と違い経済活性化を肌で感じている事だ。今の沖縄には仕事がある。大事な大家族が守ってくれる。国家から降りてきた様々な補助金で新しいビジネスを立ち上げた。

 

0年前の、東京に支配されていた沖縄とは違うのだ、沖縄海洋博では本土建設会社だけが儲けて利益は東京に持って帰り現地はゴースト・タウンと化した。

 

あの時の国道58号線の景色は今も忘れられない。狭い道路沿いに並ぶバラックの崩壊後。入り口がどこかも分からず建物は崩壊して完全に立ち入り不能になっていた。

 

そう考えれば今の沖縄は体力を取り戻したなって思う。

 

玉城デニー知事がどのような沖縄保守を構築していくのか、その過程で自民党とよりを戻すのか、それともオール沖縄を強くしていくのか。まだまだ目が離せない沖縄県政である。



tom_eastwind at 06:14|PermalinkComments(0)

2018年09月29日

サマータイム




今年もまたサマータイム開始。ニュージーランドでは正式にはDay Light Servingと呼ばれているが同じ意味。

 

日本では今回森元首相が提案しているが、どこまで本気なのかよく分からない。そして日本では時間を管理するコンピューター業界で「やれるわけない」と大声で反対している。

 

んー、サマータイムってそんなに難しいのか?

 

NZでは大体のパソコンはネットに繋がっており僕が何をしなくても朝起きたらパソコンと携帯電話の時間帯がサマータイムになっている。

 

銀行のソフトも毎年来るサマータイム用のプログラムを持っているのだろう、移行は何事もなく行われる。

 

第一個人の自宅にあるネットに繋がっていない時計などはいちいち面倒臭いので「あ、この時計はプラス1時間だな」と考えるようにしている。

 

こうしてみると日本ではソフト開発をする際に「まさか日本でサマータイム?」という発想がなく思い切り複雑になったソフトを1時間ずらすなんて、バカヤロー元首相であろう。

 

ただこの元首相も何を考えているのかよく分からんところがありどこが落とし所か誰にも分かっていないようだ。2019年ラグビー、2020年オリンピックパラリンピックで森の最後の一旗を上げてやろうと自分の得意なスポーツ業界と建設業界でしっかり稼ぐのだろう。

 

ただまあNZのような色んな事にルーズな国でもサマータイムはきっちり実行出来てる。日本とは何か仕組みが違うのだろうか。



tom_eastwind at 14:36|PermalinkComments(0)

2018年09月28日

ジャパンマート




シティのジャパンマートで賞味期限切れのお菓子を買う。店側もはっきりと「期限切れ、安い」と表示しておりFair Enough(十分に公正)な取引である。

 

ジャパンマートでは日本の食料品が入手出来る。日本で買うより3割程度割高だが、調味料、一部のこだわり豚骨ラーメンなどはアジアンショップで代行は効かない。

 

そんな中賞味期限切れ食料品で定価の3割引となればこれは割安感がある。元来日本の食品は十分に衛生管理されており本来賞味期限とは美味しく味わう期限であり少々過ぎても十分に美味い。

 

日本から来る人が日本食についてどれだけ持ち込み出来るかと聴いてくるが、僕は基本的に「少々高いですがジャパンマートで揃いますよ、チキンラーメンもあります、3ドルショップも併設しています」と案内している。

 

実際問題として入国検疫は非常に厳しい。特に食料についてはNZの自然を守るために水際作戦で対応している。

 

だから日本から重い荷物を担いでオークランド空港で足止めされて食料の説明が上手く出来ずに没収されたら本末転倒である。

 

ジャパンマートはシティ以外に数店出しており、オークランドに長期滞在するなら一度は訪問して頂く価値はある。



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2018年09月27日

相続税対策としての不動産




相続税が実質的な増税で東京都内に一軒家を持つ家庭の10%程度は相続税の納税対象となる。

 

税務署からすれば相続税は「所得税の取り漏れの最終精算」であり時間をかけて親族すべてに網をかけて調査する。

 

銀行の預金通帳は10年遡って本人だけでなく孫も含めた親族分の提出を要求される。

 

だから多くの家庭では相続対策として銀行に相談に行く。すると銀行は待ってましたとばかりに相続対策としての賃貸マンション建設を提案する。

 

一般的には相続財産の計算の際に割引率が大きく家賃が入るので良いと考える。

 

だが現実的にはマンションを建設する際のローン、入居者の確保の難しさ(最寄り駅から6分以内か)でありそのあたりの説明は銀行も工務店も説明しない。

 

相続対策としてマンション建てたのは良いもののマンション自体が負債となってしまう。

 

つまり銀行が提案したのは画餅であり、まさにバブル期に東京の地主にマンションを建てさせて潰した、あの時のビジネスモデルと同様である。

 

てか、今の日本も株価上昇、都内一部マンション価格上昇、何だかバブっているよな。

 

とにかく相続対策としてのマンション建設は慎重にやるべきだ。でないと親の代から引き継いだ財産が全部吹っ飛ぶぞ。



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2018年09月26日

警察に告ぐ




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仙台市宮城野区の仙台東署東仙台交番で清野裕彰警部補(33)=巡査長から2階級特進=が刺殺された事件は26日、発生から1週間となる。動機の解明が最大の焦点だが、東北学院大3年相沢悠太容疑者(21)=仙台市宮城野区新田2丁目=は別の警察官の銃撃で死亡した。面識がなかったとみられる2人の間にトラブルなども確認されておらず、宮城県警は難しい捜査を強いられている。

***

 

マスコミは問題を矮小化しているが実態は戦後すぐの日本で起こった白鳥事件のようなものである、但し今回は共産党抜き。無政府主義者でもなく、とにかく今の社会に耐えきれない若者の犯行だ。

 

だから難しい捜査とか事件の長期化とかは警察の言葉遊びであり事実は日本の若者に由る反乱である。この、若者の静かな反乱にどう対応するのか。

 

この事は以前から何度も書いて来たことだが、22歳で大学を卒業して100歳まで生きるとして、定年までの約40年はとにかく会社にこき使われて退職後の40年は年金がもらえるかどうか分からない。

 

つまり今の若者が社会に出ても何の未来もないのだ。就職しても学ぶものはない、ひたすら奴隷のように使われるだけ、そして退職後は給料がなくなり年金もどうもやばそう。

 

そんな先の長い人生をどうやって生きるのか?非正規雇用で初任給年収250万円で家賃などの生活費を払ったらまともな貯金も出来ない。

 

だったら一発博打だ、警察襲って拳銃奪って銀行強盗!とか思うのだろう。現実にはほぼ不可能であるが、逮捕されても死刑にならず屋根付きの寝床と3食付いてるのだから損はない。

 

刑務所に入るほうが社会に出るよりまし、そんな世の中が出来上がりつつあるのではないだろうか。



tom_eastwind at 10:00|PermalinkComments(0)

2018年09月25日

自らに由る




明治以来語られる自由だが、この書き込みを観ていると皆の意見が浮き草のようである。誰もが流されどっちつかず。

http://blogos.com/article/327153/forum/

 

自由を語る時にその日本語の意味とか中にはインドの宗教引っ張り出してどうこういってるが全く収まりがつかない。

 

僕が小学校の時に先生に「自由とは何か?」と聴かれて僕は「自分で判断してその結果に責任を取る事です」と答えたら先生、呆れたようなため息をついて「違うんだよ、自由とは自分勝手という事なんだよ、な、他の生徒はそう思うだろう」というと他の生徒は揃って「はい!」と言う。自由の潰された時代である。

 

自由が自分勝手となるのが現代の日本の常識であろうが、自由とは明治時代に福沢諭吉らが英語を日本語に翻訳する際にLibertyをどう訳すかと考えて「自らに由る」と日本語にした。

 

だから自己責任思想のない人々からすればお上の言うことに盲従していればいいわけでそのお上が「いいか、自由とは自分勝手だぞ」と言われれば「ははー!」と頭を下げる。

 

江戸時代から始まり政府は「民は由らしむべし知らしむべからず」を徹底して独立した国民意識を徹底的に排除して来た。だから自由などという思想は悪なのである。

 

大体米国の考え方である自由をそのまま日本に導入しても日本人自身が理解出来ない。

 

自らが自分の判断で動きそれで周囲と軋轢を起こせばそれは本人の責任。そこで方向転換するか自分の考えを貫くか、それは自分で判断して結果に責任を取る。

 

それだけの事なのだが日本の学校教育で優秀な成績を残すような子供はとにかく先生の言うことがすべてである。だから先生が「自由はわがまま、自分勝手」と言えば子どもたちは無条件に復唱する「自由はわがまま、自分勝手」。

まるでどこかの共産主義国家である。



tom_eastwind at 11:52|PermalinkComments(0)

2018年09月24日

ジェシンダ、子連れで国連へ




ここ数日政治ネタではなく社会ネタとして賑わしているニュージーランドの女性首相が今度は国連会議中に「出来れば母乳で育てたいので」と、NZに住むご主人と生まれたばかりの赤ちゃんをニューヨークに呼んで可愛がる場面がある。

 

ただそのご主人とジェシンダの間にいる子供は間違いなく国連事務所内。国連としてもこういう事態は初めてだったが会期非開催中の一般市民の訪問と認識してもらったようだ。

 

トランプ大統領があまりに若い彼女を観て「お前は誰の子供だ?」みたいな質問をしてジェシンダは軽く笑いながら「私はNZの子供、今は首相です」

 

おかげでここ数日ニューヨークのトークショーにあちこち出演して重宝されており、首相への道、自身の出産休暇3ヶ月取得、若いのに結構やってるなって感じでネタにされている。

 

こうなるといくら僕が労働党を嫌いでもその党首であるジェシンダにはNZの国威発揚という意味でも広告塔として頑張って欲しいと思う。



tom_eastwind at 11:29|PermalinkComments(0)

2018年09月23日

いちごに針




タイトルどおりだが西オーストラリアで生産されてニュージーランドにも輸出されているブランドに「いちごに針が入ってる」という苦情が110件相続き、NZでも「いちごに針」が確認されたのでNZ大手スーパーマーケット「カウントダウン」ではこのブランドを廃棄、他のいちごでも消費者には「必ず切ってから食べてね」と通知している。

 

うーん、何だかな、一時働きでやって来た労働者のうちの一部に馬鹿がいて自分の摘んだいちごに針を差し込んだんだろうなと推測される。

 

摘果時期と労働シフトを観ればどこで誰が働いていたかも分かる。

 

何で人間はここまで非生産的で無駄な行動を取れるのだろうか?

 

NZからすれば他のブランドにシフトするだけだけだが、これが愉快犯となって豪州農業に打撃を与えるとなると、政府関係者が言ってたが「冗談じゃない、全く冗談じゃない!政府としても徹底した調査をする」という事になる。

 

最近の日本ではこういういたずら愉快犯よりも警察官襲撃にシフトし始めている。日本は良い意味でも悪い意味でも世界の先進国なのだか。



tom_eastwind at 12:00|PermalinkComments(0)

2018年09月22日

栄養剤

魯山人の言うことはいちいち納得出来ることばかりである。

 

***

カロリーとか栄養価とか、そんなもん子供と病人が気を付けていればいいだけで自立して生活する大人なら何を何時どれだけ食べたいか、自分で分かるはずだ。

 

ところが子供時代から集団生活に慣らされているから昼食時間になったから空腹かどうかに関係なく食う。若くして社会に出て新入社員として昼食を会社仲間と食べに行く時も「何食べるか?」と聴かれて「あ、何でもいいです」だったらそこに座って空気でも吸っておけである。

 

「じゃあ俺はこれを」というと「では私もそれを頂きます、あ、すみません、お姉さん注文!」。

 

人間には元々生存本能があり食事もその中に入っている。だから空腹になれば自然と食べたい食材が見えてくる。だから素直にそのまま食べれば良い。学校給食と会社組織の二重の縛りで正しい食べ物が自分で分からなくなっているのだ。

 

また当時は料理研究家とかフードコーディネーターと自称する人々もいて困ったものであった。あんなもん資格が不要であるから料理が出来る人が思いついてテレビやラジオに出演して一顰一笑してその日の銭を稼ぐ。

 

迷惑なのは視聴者である。テレビ様やラジオ様に言われたように調理するが、そんなもん本来自分の体の食べたいもんではないのにすぐにメディアに影響されて調理して夕食のおかずにしてしまう。

 

料理を教えるのに、すぐ塩何グラム砂糖何グラムとか言うが、だったらその後に刻みネギ少々とか塩コショウは自分のお好みでなんか言うな。

 

テレビに出た料理、学校集団教育、サラリーマン集団生活、とにかく今の世の中は自分の食事に関する生存本能をすり潰されている。

***

 

どれも正論である。

 

腹が減ったから食う。食べたいものは自然と頭に浮かぶ。出来れば料理は食材の素のままで食べるほうが良い。美食などと称して刺し身にごちゃごちゃと手をかけるのは不味くしているだけだ・

 

魯山人だからこそ料理の原点から現在の料理のあり方にまで論点整理して読者に強烈なパンチを打ち込んでくるのだ。

 

打ち込む相手は当時の財閥の自称美食家とかで「今の季節はどこそこのからすみが美味い」と言うが、では自宅によく切れる包丁や鰹節を薄く切る鉋を持っているのかと。

 

これからの時代、個性を持たないと流されるだけだ。まずは食べ物からでも自分が何時何を食べたいのか、それくらい分かるようにすれば健康が保たれる。栄養剤飲むよりよほど良い。



tom_eastwind at 21:40|PermalinkComments(0)

2018年09月21日

オオサカナオミ2





何だかここ数日で米国でウイリアムズ選手を破ったナオミの日本メディアでの扱いが全変化である。

 

テニスに興味を持たない人々がナオミが日本人として登録しているのに片言の日本語しか出来ないから「おいおい、日本語きちんと勉強してから日本人登録しろよ」等とすさまじいバッシング。

 

それが今ではすっかり日本人のヒーロー扱いであるが、それでもインタビューに答えるナオミにインタビューアーは「只今の返事は日本語でした」とコメントを付ける。

 

おいおい、日本国籍を所持していても日本語が出来ない子供なんて山程いる。けれど彼らは自分の育った国の言葉はきれいに話せる、ナオミのように。

 

それに対して「今のは日本語でした」って失礼な話ではないか。

 

日本以外の外国で子供生活をすると、母親との話はまだしもひらがなや漢字が書けない子供は多い。ましてやある程度親から日本語教育を受けていても地名が「今こうりんにいる」と言われると親はオタオタである。

 

そこで落ち着いて

「そこは品川の隣だよね」

「そう」

「分かった、迎えに行くよ」

こうりんとは高輪のことであった。これ本当にあった事実。

 

とにかく国籍と民族をごっちゃにしている人が多いからナオミ出現当時はバッシング、今は可愛らしい日本語下手なヒロインとなっているが、ナオミからすれば良い迷惑であろう。



tom_eastwind at 02:03|PermalinkComments(0)

2018年09月20日

警察官襲撃




日本がいよいよやばいことになっている。警察官が襲撃対象になっているのだ。

 

殺す方からすれば相手は誰でも良い、拳銃を持ってさえいれば。

 

以前も書いたことであるが若者が自分の将来が何もないと分かった時、彼らに残された道は「自棄のやん八」であり、娑婆で苦労してどうせ将来がないなら派手なことやって捕まって無料ベッドに毎日三食付の生活の方がよほど「安定した未来」である。

 

ネットで集まり女性を誘拐殺人してカネを奪うなども起こっている。誘拐する方からすれば誰でも良いのだから始末に負えない。

 

社会の二極化とはこういう事である。ほんの一部の資産家がいて残り8割以上はどんなにあがいてもその社会では自分の未来がない。ならば一発勝負!となる。

 

自分がパートタイムで働いている高級レストランに上品な家族が来た。子供の顔をじっと見つめて失礼のないように周辺情報を聴く。例えば子供の通っている塾と就業時間。この間は徹底的に「良いウエイター」に徹する。そして事件が起こる。

 

それでも今までは無差別殺人だったが、いよいよ焦点を絞り込んだ攻撃に入ってる。日本がすべて平和であると言う神話の崩壊する時である。



tom_eastwind at 00:53|PermalinkComments(0)

2018年09月19日

1893女性の参政権



今日はニュージーランドで女性の参政権導入125周年記念だ。当時のNZは様々な社会制度を北半球より早く効率的に導入していた。

 

その中でも女性の参政権導入は世界で最初と言われている。

 

当時の西洋社会では、女性は料理洗濯子育てが出来れば十分、政治のことなど女が知らなくてよい、だから選挙権も不要、こういう考え方が男性の中で主流を占めていた。

 

それに対して英国に生まれ子供の頃にクライストチャーチに移住して来た女性活動家ケート・シェパードが「ふざけんな!そんな事考えてんのは男だけだ!」と立ち上がった。

 

多くの仲間を集め3万人の署名を集めて議会に提出した。しかし決議をする議会は男性ばかり、それも「女は政治に首を突っ込むな」派閥である。

 

それが何故法律として成案したのか?

 

ここから先は真偽の程は定かではない裏話だが、議会開会日の朝、それぞれの自宅から愛する旦那を送り出す奥さん達がそっと耳元で「この法案通さないと今日の夕飯抜きだからね」とか「今日からベッドは別になるからね」とか脅かしたそうだ。これもケートの知恵である。

 

そして議会が開かれる。議員はまさか女性がそんな裏工作をしていると思ってもいないから自分だけは女性の参政権導入に賛成しよう、どうせ俺一人が賛成しても反対派が多いし法案は通らない、そして俺は家に帰って温かい夕食を食べることが出来る、そう判断したのだろう。

 

ところが蓋を開けてみると誰もが賛成、あれよあれよと言う間に法案が成立してしまった。これには議会の男性議員が一番びっくりしただろう。

 

まあそういうことでNZは当時「実験国家」と呼ばれるほど様々な社会改革を行ってきたが、裏にはケートのような女性がいたという事だ。

 

ちなみにケートの写真は今も国民に向けて大公開されている。どこで?10ドル札の肖像として映る女性としてだ。

 



tom_eastwind at 23:34|PermalinkComments(0)

2018年09月18日

仕事さえ出来れば



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年ぶりに痛風を再発した。

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週間位じっとしていれば良いのだが僕の場合はキーボードを叩くのが大事な仕事なので叩かないわけにはいかず、それがそのまま痛みとなって体全体に拡散する。

 

薬を飲みつつ今回は前回と同様長期戦になるぞと考え、出来るだけ自宅で仕事をする。何せ外に出れば両手両足動かす必要があるから痛み倍増、今は体力温存である。それと自宅にはジム用の自転車があるのでこれをこいで足腰を鍛えている。

 

それにしてもニュージーランドでは三大疾患の一つであり英語ではGAUTと呼ばれるが多くの場合足に発症するようで僕のように手首に発症するのは少ないとのこと。

 

まあ何でも良い、仕事さえ出来れば。



tom_eastwind at 23:31|PermalinkComments(0)

2018年09月17日

百貨店が百貨店に戻る




日経ビジネスで三越伊勢丹ホールディングス社長が全社的な改革を行うなかで、存在価値のない店は閉店する、松山のような好立地は中途半端な商品入れ替えではなくカフェやレストランなどで人々が一休み出来る場所を提供し同時に洋服ではなく地元名産物を集めての売り場にするなど大胆な発想で行動している。

 

その中で三越日本橋本店や伊勢丹新宿本店は改装に合わせて「中間価格帯は捨てる」とやった。

 

これが今回のホールディングスの判断である。今までのように中流を対象にしたハンドバッグや服はもう売れない。それはメルカリやゾゾタウンに確実に流れている。つまり中間価格帯は消滅したのだ。

 

ならば中途半端なPB商品などではなく世界で一流と呼ばれるブランドを誘致して、来店客が寛げるソファや椅子を増やし、更に店員が自分の売り場だけに固定するのではなく、来店客が店に入りあちこち見て回り店を出るまで接待する。

 

そう、それこそ本来の百貨店である。お金持ちだけを相手に高級なサービスを提供して顧客が思いもつかないような商品を提案して顧客は消費満足、店舗は利益確保が出来る。

 

元々僕は九州の田舎の生まれで東京の三越や伊勢丹なんて足を踏み込む機会もなかった。ただ江戸時代からの歴史として彼らは「高級な顧客を対象に高級なサービスを提供する」事で成長して来た。だから外商という言葉が存在する。スーパーマーケットに外商はいない。

 

今ちょうどイトーヨーカ堂とダイエーの短編小説を読んでいるが、その中にあるお客の本音が出ている。

 

「安いし、ほんとはここで買いたいんだけど人様にお渡しするものがイトーヨーカ堂ではまずいよね。ここで三越の紙袋、売ってくれないかしらねー。」

 

そう、百貨店は夢や希望や誇りの象徴なのだ。だからスーパーやメルカリと競争するのではなく元々の上客に戻る、それによってブランド価値が維持される。

 

僕は東京人ではないので三越や伊勢丹が東京人にとってどれだけのブランドなのか、歴史本や業界本また東京人が話すことを聴いて判断するしかないが、やはり相当なものだと思う。



tom_eastwind at 23:13|PermalinkComments(0)

2018年09月16日

観光客気分移民




以前から何度も書いてきた事だが、日本のような恵まれた国からニュージーランドに移住するとなれば要するに清水の舞台から飛び下りる覚悟が必要である。

 

なのに隣の芝生が青く見える人々はNZの良い面だけを観てNZに飛び降りる。

 

けど来てみると物価は高いし給料は安いし家賃払ったら貯金も出来ない。かと言って家を買う資金もない。

 

安いスーパーに行くが日本の食料品と比べて「豚肉は臭いし魚は不新鮮」と日本人主婦が固まり日本語で文句を並べ合う。

 

泥棒が多いと文句を言うが、ならば警察官を増員して税金を上げても良いのか?費用対効果を考えれば個人で保険に入っておけば良いだけである。

 

何かと言えば「日本はこうなのにー」と比較論ばかりする、しかしそこにNZの社会主義や国民性を学ぼうとする姿勢は全くない。

 

そして偉そうに「私はNZの教育、医療、仕事に疑問を感じて日本に帰国することにしました」とのたくる。

 

要するに事前の調査が甘く移住がどういう事なのかを真面目に考えず「きゃー!ここの自然は最高!」なんてやるから移住して日常生活に入ると様々な不満が出てくる。

 

可愛そうなのは子供だ。親の都合で連れて来られやっと現地に馴染んだと思えば日本に帰国。

 

移住とは本来自分の幸せではなく2世である子供のために行う行動だ。

 

戦前のハワイに移住した日本人一世はとうきび畑で朝から晩まで休みもなく働き、言葉も満足に通じず食べ物にも住むところにも納得してひたすら子育てをして、少ない賃金を貯金して子供の学費に充てた。そして子どもたちは立派に成長した。

 

今ホノルル空港が「ダニエル・イノウエ空港」と呼ばれているのは良く知られているが彼は日系二世部隊の一員として米国のために戦争に行った。

 

欧州戦線の激戦で最も多くの勲章を得たのは日系二世部隊である。とにかく死傷率が高く、ある時などはドイツ軍に包囲されたテキサス部隊を救出するために突撃、無事にテキサス部隊を包囲から抜け出させて米軍陣地に戻した。

 

その勇気を称えようと司令官が「日系二世部隊全員集合」とやった。ところが実際に集まったのは十数人。司令官が「私は休暇を許可していないぞ」というと部隊長は「これが現在動ける全ての人数です。残りは戦死または野戦病院行きです」と言い、司令官は返す言葉がなかった。

 

ダニエル・イノウエは最後の戦闘で片腕を吹き飛ばされながらも反撃した。

 

戦後ダニエル・イノウエは持ち前の賢さで弁護士になりその後ハワイ選出上院議員になる。日系二世という立場で両親の祖国である日本とも議員交流を行う。

 

米国上院議員として最も長く務め大統領が死んだ場合の序列3位にもなった。彼は両親が日本人でありながら米国に忠誠を誓い戦争で片腕を吹っ飛ばされ命を賭けて証明した。

 

ハワイが日本人の人気観光地になったのも彼の裏方での活躍がある。日本から観光客が来ればハワイが潤う。空港に到着した日本人をアロハダンスで満足させる品質を提供して地元に雇用を生み、温暖な気候が多くのハワイファンを生んだ。

 

その彼の死後、米国への功績を知る米国議会やハワイ州が「よっしゃ、ホノルル空港の名前をダニエル・イノウエ空港にしよう」と決めた。

 

まさに移民二世である。しかしその両親は船の片道切符で日本からハワイに渡り死ぬほど働いた人々である。豚肉が臭いとか魚が美味しくないとか、ましてや仕事に不満を言うこともなくとにかく朝から晩まで働いた。そしてその子どもたちは立派に成長した。

 

移住とは隣の芝生が青いからと観光客気分で来るものではない。



tom_eastwind at 21:47|PermalinkComments(0)

2018年09月15日

キーウィビルドの構造的失敗




労働党が主導する不動産対策の目玉の一つであるキーウィビルドがやばいことになっている。

 

担当大臣自らヘルメットに安全ジャケットを着て現場に入り建設予定住宅の視察をしている。当然取り巻きも多くテレビカメラも同行している。

 

そこで住宅の設計図や完成予想図などを担当大臣自らうれしそうにテレビの前で公表している。「キーウィビルドは政府の補助と銀行の貸付により成立する素晴らしいプランである!」

 

ところがそこで現場担当者があることに気づいた。住宅のうちいくつかは39.2平方メートルしかない。銀行は40平方メートルからしか融資をしない。

 

担当者がおずおずと大臣に報告するとテレビの前ではにこっと笑って「いや、小さな問題だよ、設計図を書き換えればいいのだから」と言うがすでに現場で区画割りをしていたり配電設備を作っていると直しようがない「派手なしくじり」である。

 

だったら住宅減らせば?と言うが基本的にこのビジネスモデルは最初の設計図に基づいて建設してなんぼであり減らしてしまえば最初から赤字ビジネスである。

 

一体誰がどこでこのようなミスを犯したのか?これから誰かが労働党によって裏側で血祭りに上げられるだろうが、いかにも労働党がやりそうな「ちっちゃな問題」である。



tom_eastwind at 19:20|PermalinkComments(0)

2018年09月14日

馬券を買わずに競馬を観る




面白い言い回しだな、いろんな場面で使えるが要するに高みの見物である。

 

例えば今東京のマンションは戸建てよりも価格上昇率が高くなっており赤堤の68smのマンションで約6,000万円。

 

1smあたり100万円に近づいてるし港区や中央区では更に高額だろう。さあ今無理して長期ローン組んで買うか?将来の金利上昇も含めて銀行の言いなりになるのはどうか。スルガ銀行のシェアハウス融資が好例である。

 

但し投資対象として現金で買うというなら話は別であろう。中国のカネも流れ込んでおりまさに百花繚乱、貴方は泡?と思うが、とにかくこういう時こそ「馬券を買わずに競馬を観る」で、都内で安い賃貸マンションで生活する方が無難である。

 

ちなみにオークランドの最近のマンション不動産価格は1smあたり1万ドル(約80万円)である。

 

但し共有設備や内装などは日本が圧倒的に良いわけで、単純に価格の比較は出来ない。フェラーリとカローラが同じ値段では洒落にならない。やはり今のオークランドは価格調整時期だと思う。



tom_eastwind at 19:13|PermalinkComments(0)